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首都圏留学生の招聘プログラム2022 8月2日から5日 京都・奈良・大阪をめぐる

8月2日(火)から5日(金)の3泊4日の行程で、日本文化体感プログラムを通じた首都圏の留学生との交流事業を実施しました。今回は、メインルートの中から、京都、奈良と大阪をめぐりました。 日本人の精神性、日本らしさ、美意識の背景である歴史・文化について、様々なキーワードを使い分かりやすく解説するプレゼンテーション(座学)と、実際に現地に赴き、本物の歴史文化に触れ、体感していただくことで、日本文化、日本人の精神性(こころ)の理解につなぐことを目的にプログラムを企画しました。 本ブログラムは、2020年度から実施し本年で3回目となります。このプログラムでは、首都圏の大学に在籍している留学生に対し、関西の厚みのある歴史や文化財に直接触れる機会を提供することで、日本への理解を深めていただくと共に、日本の歴史的文化背景を深く知ることにより、自らの専門領域での理解にも役立てていただくことを目的に実施しました。 参加者は、スリランカ、エチオピア、フランス、中国、インド、キルギスタン、チリ、韓国からの留学生10名と、関西の日本人学生1名の計11名。 今回は、本プログラムを広く知っていただきたいと、中国のマスコミ・人民網の記者の方にも参加していただきました。 8月2日、東京から新幹線で京都に着た留学生を迎え、昼食後、オリエンテーション。プログラムの概要と参加者同士、「名前、出身地、このプログラムに参加した動機」そしてワンコメントずつ自己紹介をしました。 ホテルにチェックイン後は自由行動。「お勧めの場所は」「御所は見学できますか」「伏見稲荷への行き方は」など、積極的に行動されていました。

8月3日は、京都を訪問。 まず、妙心寺の法堂で雲竜図を見学後、塔頭・退蔵院へ。松山大耕副住職から座禅の意味などをお聞きしながら座禅体験、国宝の瓢箪図や史跡名勝・枯山水庭園「元信の庭」、そして四季折々の景色が美しい池泉回遊式庭園「余香苑」を見学しました。 日本語を希望する参加者のため、日本語と英語で解説していただき、参加者からの質問にも丁寧に答えていただきました。

見学後、精進料理の昼食を堪能し、次の訪問先・丸益西村屋へ。 ここでは、江戸時代に発達した、日本を代表する文様染である友禅染を体験しました。染め方を教えてもらい、自分たちの好きな型紙を選んで、オリジナルのハンカチづくりを楽しみました。

次に清水寺へ。到着後、雷が鳴り、バケツをひっくり返したような大雨が。しばし雨宿りをしてから、本堂や地主神社、音羽の滝を見学。寺院の中に神社がある日本独特の風景はやはり不思議なようです。 門前のお店をのぞきながら、三年坂、二年坂、石塀小路と京都らしい雰囲気を味わい、八坂神社や花見小路などを見学しました。

8月4日は、奈良を訪問。 京都駅から近鉄奈良駅へ。 まずは春日大社を見学します。鳥居の意味やくぐりかた、手水場での作法などの説明を聞いた後、本殿へ。ずらりと並んだ釣燈篭や大杉、風宮神社や七種寄木など各箇所の説明を聞き、写真を撮りながら境内をめぐります。藤波之屋では、幻想的な万燈篭の風景を楽しまれたようです。

春日大社からは若草山の山裾を通り、手向山神社、二月堂、三月堂から鐘楼へと向かいます。 大仏殿、南大門と見学、酷暑の中の散策は少し厳しものがありました。 近鉄奈良駅に向かう前に、かき氷を堪能。「初めて食べました」という留学生も。 奈良から大阪へむかい、難波のホテルにチェックイン後は、自由行動となりました。

8月5日、最終日は大阪城訪問とワークショップです。 ホテルから地下鉄で谷町四丁目へ。大阪歴史博物館前で難波宮について解説を聞いたのち、大阪城へ。石垣や大手門などの造りなどの解説を聞きながら天守閣へ。途中、雨が降り出しましたが、雨の中でも熱心に解説を聞いていました。 天守閣で大阪城の歴史について見学し、天守から大阪の町並みを見渡しました。

最後のワークショップでは、プログラム全体を振り返ります。 滋賀県立大学非常勤講師の佐々木氏のファシリテーターで2班に分かれてスタート。 ワークショップでは、今回の旅行で訪問した場所での体験で、母国の文化と異なる点、母国の文化と似ている点を各自付箋に書き出し、それを歴史街道のマップに貼り付けていきます。 グループの中で、自分が書き出した内容について説明をしてもらいました。それぞれ違った国からの参加者、日本との対象だけでなく、それぞれの母国同士の違いや似ている点などについても意見がかわされました。 参加者からは、一人で旅をしただけではわからない事を理解することができた。京都・奈良・大阪ととてもわかりやすい旅だった。また、参加したいというご意見をいただき、プログラムの手ごたえを感じました。