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歴史街道倶楽部イベント報告 2019年8月4日 文楽

「夏休み文楽特別公演 仮名手本忠臣蔵」

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8月4日、文楽鑑賞会「夏休み文楽特別公演 事前解説付き 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 五段目より七段目まで」を実施しました。
今回の公演は、国立文楽劇場開場35周年を記念して、3回に分けて全段が上演される通し狂言「仮名手本忠臣蔵」の第2回目にあたります。

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鑑賞前の事前解説では、人形遣いの方から人形の仕組み・操作方法や道具について、実演とユーモアをまじえて解説していただきました。
女の人形には足がなく、足遣いの方が人形の着物の裾を内側からつまんで動かし、あたかも歩いているかのように見せておられること。主遣いの合図によって左遣いや足遣いが連動した所作をしてはじめて、人形が生き生きとなめらかに動くこと。首(かしら)は強く握らずに動かし、女性の柔らかな動きを表現すること。女の人形の口には針がついており、そこに着物の袖をひっかけて悔し泣きの表現をすること。人形の着物は、人形の大きさに布の模様を合わせる必要性から人形用に特別に染められていることなど、文楽の奥深さの一端を窺い知ることができました。

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そして公演では、主君・塩谷判官の一大事に居合わせなかった早野勘平とその恋人・おかるがたどる悲しい運命、遊興に耽っているように装いながら主君の仇討にひたすら心を砕く大星由良助の姿が描かれます。
七段目(祇園一力茶屋の段)は独特の演出がなされており、通常は一人の太夫が全ての人物を語り分けるところ、一人一役の掛け合いで上演されます。また、寺岡平右衛門役の太夫は、舞台下手側の仮設の床に人形の出とともに現れ、見台も床本もない状態で語りをなさいます。本職による長唄や囃子も多く用いられ、非常に凝った、豪華な演出はまさに見どころです。
次第に追い込まれていく勘平や、敵のみならず味方をも欺きながら仇討への志を滲ませる由良助の心の動きの表現と相まって、実に見ごたえのある公演でした。3回目の公演が今から楽しみです。

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