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名張ボランティアガイドおきつも 第1回「ボランティアガイドと歩こう」~矢川の芝桜と熊岩を訪ねて

4月21日(日)名張市の観光ボランティアガイド「おきつも」が主催するガイドウォークに参加してきました。 9時20分近鉄大阪線 赤目口駅前が集合場所となり、当日の天候は晴、気候も朝は冷えましたが徐々に気温が上がり春爛漫な絶好なウォーク日和となりました。 約60名の方々が参加され、3つの班に分かれてのスタートとなりました。 駅前から鉄道に沿って西方面(大阪方面)に進みます。 広大な畑の中を歩くと綺麗なれんげが咲き誇っています。ガイドさんのお話によると鉄道に乗車の方々へ見ていただくために手入れをして咲かせているとの事です。 また途中に柱に瓦を載せた道標らしき物があります。これは名張市赤目町一ノ井にある真言宗豊山派・極楽寺から奈良東大寺二月堂で、毎年3月12日に行われる「お水取り」の行事に使用される松明(たいまつ)を運ぶための道標で、北側に見える山を越えて東大寺に向かうための物となります。

ボランティアガイドおきつも

畑の道から少し南方向に離れて進みます。 大きなさるすべりの木があるお地蔵さんを通り、白鹿伝説がある鹿高(かたか)神社に到着しました。 壬申の乱の際、通りかかった大海人皇子が、折からの大水で宇陀川を渡れずに困っていると、どこからともなく白鹿が現れ、皇子を乗せて川を渡ったというお話で、皇子が乱の後に白鹿を祀るために建てたという神社です。 鹿高神社から宇田川を渡り北方面に進みます。

昔の宿場町の風情がただよう初瀬街道を少し歩き、今度は宇田川に向います。 少し歩くと風景は打って変わり、宇田川の河畔に大きな岸壁が聳えます。 この岩はウォークタイトルに出ている「熊岩」です。 ここで全員の集合写真を撮り少しの休憩タイムとなりました。 この辺りは鉄道や国道165号線で通りますが、こんな風景があることには気付きませんでした。 「地元の方の案内があってこそ、地元の魅力を知ることが出来る」事の一つだと思いました。

熊岩から再び初瀬街道に戻り、鉄道線に沿って東に進みます。 宇陀川に沿った道には鹿高神社一の鳥居があり、我々の通った逆にコースになりますが、鹿高神社を出る時に通った二の鳥居に続きます。 宇田川を渡り再び広大な畑の中を歩くと、お地蔵さまが祀られています。この地蔵尊は勝運生(しょうけ)地蔵尊と呼ばれ足の病に御利益があると伝えられています。後利益があるようウォークの途中にお参りをしました。 続いて訪れたのは宇陀川から分かれている滝川の河畔にある水神碑です。 安政六年の水害の復旧のため作られた堤防工事の完成を記念して、二度とこのような惨事が起きないよう祈願して作られた碑であり、7月にあるこの地区でのお祭では碑に刻まれた「水神」の文字にきゅうりが埋め込まれ、水神と河童が結びつかれて信仰され、川に住む河童にきゅうりをお供えすることにより水難事故に遭わないようにする風習とされています。 しばらく歩き鉄道線が見えてきました。 ゴールの赤目口駅に到着です。ガイドさんから上り下りの電車の時間が告げられ流れ解散となりました。 名張の魅力を満喫したウォークでした。 「ボランティアガイドと歩こう」はあと5回続きます。 次回は5月26日(日)近鉄大阪線名張駅西口から「旧町の町家(登録有形文化財)をめぐる」です。 次回もよろしくお願いいたします。

2019年ボランティアガイドと歩こう(予定)