スタッフレポート

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歴史街道推進協議会 令和5年度 現地見学会 10月6日(金)

お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな

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当協議会では、会員間の情報交換、ノウハウの共有を目的に「歴史街道」関連地域で実施されている先進事例等の見学会を実施しています。この見学会を通し、訪問先の歴史・文化資源に触れ、地域の良さを再認識するとともに、それらに関わる人々との交流の場をもつことを目指しています。

本年度は、2021年10月にオープンした「宇治茶の魅力」と「宇治の歴史・文化」を知ることができる施設「茶づな」にて、宇治の歴史、お茶の文化を学んだ後、宇治神社、宇治上神社、県神社、鵜小屋などを訪れました。
 
はじめに、茶づなにて、宇治市観光振興課 大原 豪係長から宇治市の概要や観光課の取り組みについて解説していただきました。

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場所を変えて、次は「聞き茶」体験です。日本茶インストラクターの吉竹景子さんの軽妙な語りで、お茶の歴史解説から始まり、実際にお茶を飲んでいただき、「碾茶」「煎茶」「玉露」がどれにあたるのか、挑戦していただきました。味や香り、色などを五感で感じながら飲み比べていただきます。約1時間、ゆったりとした気分でお茶を楽しむことができました。皆さんの結果は?三分の一くらいの方が正解でした。

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次は、学芸員長谷川愛さんの解説で、建物の外の「史跡ゾーン」を見学。
2007年に発見された護岸の遺構は、16世紀末に豊臣秀吉によって築造された「太閤堤」の一部で、国指定史跡となっています。遺構は埋め戻され、現在は堤防を築いた当時の護岸の姿が再現されています。このほか、莵道稚郎皇子御墓や茶園をめぐり、午前の行程を終了しました。

昼食は、宇治川が見渡せる場所にある「櫟」で、茶そば&天ぷらをおいしくいただきました。

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午後は、宇治観光ボランティアガイドの佐々岡さん、木村さんのご案内で、宇治上神社、宇治神社を参拝し、海鵜で国内初の人工孵化で誕生した「うみうのウッティー」がいる鵜小屋へ。ここでは、鵜匠1年目の鈴木奈緒美さんに解説していただきました。現在ウッティーは12羽。皆、名前はウッティーだそうです。鵜匠を親と思い育ったウッティーは、とても人懐っこく、鵜匠の澤木万里子さんの手にのっていました。このウッティーたちは、追い綱を使わず川に放ち、鵜が自由に水辺で魚を捕獲し、その鵜を鵜匠が呼び寄せて行う「放ち鵜飼」の特訓を受けています。10月末から「放ち鵜飼」の見学会が開催されるそうです。

鵜小屋をあとにして、宇治市観光観光センターで休憩し、県神社へ。奥村隆司宮司より、神社のご由緒や、日本の四季や暦にまつわるお話、日々の暮らしのなかで忘れがちな「しきたり」など、奥深いお話をいただきました。

ご参加いただきました皆さま、そしてご案内をしていただきました皆さま、たいへんお世話になりました。

次回開催時も皆さまのご参加をお待ちしております。

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