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第428回 受け継がれた皆地笠
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熊野詣での旅人たちが貴賎を問わずかぶったという笠があります。和歌山県田辺市本宮町の皆地という山深い土地で、住民たちにより古くから手作りされてきた「皆地笠(みなちがさ)」。熊野の森が育んだ桧を使い、ていねいに編まれた笠は、雨をはじき日よけにも最適と重宝されました。そんな皆地笠作りの伝統を、100歳を超えてからも守り続けたのが芝安男さん。森に入り「材料の見極めこそが肝心」と語ってきた芝さんは2025年に亡くなりました。唯一の後継者となったのは、生前の芝さんに教えを乞い、20年ほど前から腕を磨いてきた梅崎健一さん。皆地笠への二人の思いとともに、豊かな森に囲まれた世界遺産の町に受け継がれる伝統の技を紹介します。
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