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歴史街道倶楽部イベント報告 2020年12月12日

お城のリユース ~リユースの視点で見る近江の城~

2020年12月12日、歴史のまちウォーク「お城のリユース ~リユースの視点で見る近江の城~」を滋賀県立安土城考古博物館の藤﨑髙志氏の解説により実施しました。

中近世にかけて1,300超の城郭が築かれた近江の国では、城を一から造るには膨大な時間とコストがかかることから、瓦や梁、石垣などの建築資材をはじめ、寺院や城下町までも移築するリユースの手法が数多く用いられていました。
このツアーでは、そんなリユースの視点から、八幡山城跡・安土城跡、そして、近江の国にあるお城の集大成とも言える、彦根城を巡りました。

八幡山城跡では、現存している石垣の矢穴の形の違いから、修復・改修された時代が異なること、安土城跡では、土や石垣の状態から安土城の焼失や天守が倒壊した方向までが読み解けること、そして彦根城では、梁に大きく曲がった材木を使わざるを得ない当時の状況や、それを可能とした土木技術の高さなど、専門家ならではの視点による解説に参加者の皆様は熱心に聞き入っていました。

歴史街道倶楽部では、歴史のまちウォークのほか、歴史ものがたりセミナー、バスツアー、伝統芸能鑑賞会など、オリジナルイベントを定期的に実施しています。
皆様のご参加および歴史街道倶楽部へのご入会をお待ちしております。