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歴史のまちウォーク

古事記ゆかりの地を巡る

第6弾 神々のふるさとをたずねて

高鴨神社

葛城一言主神社

古事記第6弾は、天上の神々の世界を想わせる地である高天原と、第二十一代雄略天皇と葛城山の一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)に迫ります。雄略天皇が葛城山に行幸した際、天皇の一行と同じ数、同じ出で立ちの行列に遭遇します。怒った天皇は戦さ支度をしますが、相手が一言主大神とわかり、百官の帯びた大刀・弓矢を解かせ、また衣服を脱がせて神に献上したといわれます。ゆかりの地六か所をバスとウォークで巡ります。ご案内は、大阪市立大学都市文化研究センター研究員 岡田 高志氏です

【葛木御歳神社(かつらぎみとしじんじゃ)】
高鴨神社(上鴨社)、鴨都波神社(下鴨社)に対して「中鴨社」と称されます。主祭神・御歳神(みとしのかみ)は、古事記によると須佐之男命(すさのおのみこと)の孫にあたるといいます。
【高鴨神社(たかかもじんじゃ)】
京都市の上賀茂・下鴨神社を始めとする全国の賀茂社の総社と称されます。鴨氏一族の発祥の地であり、その氏神として祀られました。鴨氏はこの丘陵から奈良盆地に勢力を伸ばしていきました。
【高天彦神社(たかまひこじんじゃ)】
「高天」はこの一帯の地名であり、古事記に記された高天原の伝承地とする説があります。瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が高天原から地上に降りた「天孫降臨」の話は有名です。
【高天寺橋本院(たかまでらはしもといん)】
奈良時代に行基が創建した高天寺の後身寺院。鑑真が住職に任命されたことでも知られており、この地が高天原であったという説があります。
【葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)】
一言主大神は雄略天皇が葛城山で狩りをした時に現れた神様として、古事記や日本書紀に登場します。凶事も吉事も一言で言い放つ託宣の神とされ、一言の願いであれば叶えてくれる神として信仰されています。
【鴨都波神社(かもつばじんじゃ)】
社伝によれば、崇神天皇の時代、勅命により大田田根子(おおたたねこ)の孫の大賀茂都美命(おおかもつみのみこと)が創建。一帯は「鴨都波遺跡」という遺跡で、弥生時代の土器や農具が多数出土しています。

募集内容

実施日
11月11日(月)雨天決行
集合場所
近鉄大和八木駅
受付・集合
10時00分
募集人数
40名(先着順/最少催行人数25名)
※会員の同伴者も受付いたします。但し、申込時に会員加入手続きをお願いいたします。
参加費用
お一人様 11,000円(税込)
含まれるもの :行程中のバス代、バス諸費用、説明員費用、参拝料、昼食代、
ガイディングレシーバー、旅行傷害保険など
含まれないもの:集合場所までの往復交通費、行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会

行程

近鉄大和八木駅10:00==葛木御歳神社==高鴨神社==昼食(レストラン
よしの川 別館・撫石庵)==・・・高天彦神社・・・高天原伝承地碑・・・高天寺橋本院・・・
・・・==葛城一言主神社==鴨都波神社==近鉄大和八木駅18:00頃

※高鴨神社では神職のお話があります。 
※諸事情により一部変更になることがあります。 
※途中、坂道を歩きます。      
※道路事情により、帰着時間が前後する場合があります。

申込方法

ハガキまたはFAX、メールに会員番号、氏名、電話番号を明記の上、
歴史街道倶楽部 「古事記⑥」係
までお申込みください。

住 所: 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル7階
FAX: 06-6223-7234

メール: club-info@rekishikaido.gr.jp

申込締切日

2019年10月25日 (金)

レポート

実施日:11月11日(月)雨天決行

参加人数:29名

鴨都波神社にて岡田先生の解説を聞く

髙鴨神社では鈴鹿義胤宮司からお話

 おりしも新天皇の即位に伴う大嘗祭(だいじょうさい)が執り行われ、皇祖神の天照大神(あまてらすおおかみ)とすべての神々に新穀を供えられて国家の安寧と五穀豊穣を祈られたところです。『古事記』の神々のことで記憶をたどりますと、安芸の国に生まれて原爆の洗礼も受けました子どもの頃、神社の一角に倭建命(やまとたけるのみこと)が西征の際に立ち寄ったとされる記念碑と腰掛岩があり、遊び場となっていました。また、神社では秋祭で石見神楽(いわみかぐら)の八岐大蛇(やまたおろち)が奉納され、娯楽のない時代に老若男女の最大の楽しみであったと懐かしく思い出しました。
 このウォークには第1弾から第6弾まで参加し、回を重ねるごとに神話の楽しさに気づき始めました。出雲大社、淡路島の伊弉諾(いざなぎ)神宮、橿原神宮、熱田神宮、大阪の高津宮、葛城の鴨社三社と参拝を重ね、神々をまつる領域に自然と神聖な気持ちにさせられました。第4弾よりは大阪市立大学の岡田高志先生の楽しく迫力のある解説で興味を一層深めることもできました。
 蛇足ですが、神社では八百万(やおよろず)の神々ともいわれる幾多の神々に出会います。これは天地自然の働き一つ一つが神として名前になっているからだそうです。その世界観の根底には、世の安寧を願い、天地に存在するすべてのものの調和を図る大和心があります。その神話の世界は、現代社会の悪弊に警鐘を鳴らしているのではと思えてなりません。

歴史街道倶楽部会員誌『歴史の旅人』より転載