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京の夏の旅 文化財特別公開

「京の御大礼」と「京都の世界遺産登録25周年」

上賀茂神社 本殿・権殿

下鴨神社 本殿

毎年恒例の「京の夏の旅」シリーズ。通常非公開の文化財を見学いたします。 今年は、「京の御大礼」と「京都の世界文 化遺産登録25周年」をテーマとして「上賀茂神社 本殿・権殿」「下鴨神社 本殿・大炊殿」 と「仁和寺 金堂・経蔵/ 観音堂」を訪れます。各公開箇所ではガイドによるご案内があります。お楽しみの昼食は、昭和12年(1937)に創業し、 鮮魚をとりいれた京料理に定評のある名店「下鴨福助」にて、夏の京料理をご堪能いただきます。

【上賀茂神社 本殿・権現】 ≪そっくりな二つの国宝社殿と御大礼ゆかりの神宝≫ 世界文化遺産・上賀茂神社は京都最古の歴史を有する一社です。 檜皮葺きの典雅な社殿は、賀茂別雷神(かもわけいかづ ちのかみ)を祀る「本殿」とその仮殿である「権殿」が国宝、 その他の41棟が重要文化財で、21年に一度の「式年遷 宮」によって古式のとおり忠実に修復され続けてきました。 並んで建つのは珍しいといわれる本殿(国宝)と権殿(国宝) の二つの国宝社殿を神職のご案内で特別参拝していただくほか、「御大礼」にちなんだ貴重な御神宝なども拝観していただきます。

【下鴨神社 本殿・大炊殿】 ≪太古の森に包まれた国宝本殿と神様の台所≫ 世界文化遺産・下鴨神社は京都最古の社の一つ。 紀元前と同じ原生林の植生を残す「糺の森」(史跡)の中、清澄な神域 に点在する国宝2棟、重要文化財53棟を含む社殿群は、21年に一度の「式年遷宮」によって古式の通り修復されてき たものです。賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)を祀る二棟の本殿(国宝) を特別参拝所から間近で拝観できるほか、 神社建築としては珍しい神様のお台所・大炊殿(重文)もあわせて拝観。今回 は「御大礼」にちなんだ貴重な御神宝なども展示されます。

【仁和寺 金堂・経蔵】 ≪京都御所から移築された現存最古の紫宸殿≫ 世界文化遺産・仁和寺は、代々皇室から住職を迎えた門跡寺院。 慶長年間造営の御所の紫宸殿(ししんでん)を移築した 金堂(国宝)は、 桃山時代の宮殿建築の雅な雰囲気を残す貴重な建物で、壁に「浄土図」が描かれた荘厳な堂内には、 阿 弥陀三尊像や四天王像などが安置されています。また、八角形の回転式輪蔵(書架)を持つ経蔵(重文)は 「天海版一切 経」を納めるお堂で、彫刻や壁画が今も美しい色彩を留めています。※輪蔵を回転させることはできません。

【仁和寺 観音堂】 ≪373年前の輝きがよみがえった障壁画 33体の仏像がずらり!≫ 仁和寺の最重要儀式「伝法灌頂(でんぽうかんじょう)」が行われる観音堂(重文)は江戸初期の建物で、 6年にわたり 半解体修理が行われ、再建当時の美しい建物がよみがえりました。 千手観音菩薩立像、両脇に不動明王像と降三世明王像 (ごうざんぜみょうおうぞう)が安置され、 周囲に眷属の二十八部衆像や風神・雷神像がずらりと並ぶ様は圧巻。観音菩 薩が様々な姿に身を変えて人々を救う 「三十三応現身図」や「六道絵」などが柱や壁に極彩色で描かれた濃密な絵画空間 が広がります。

募集内容

実施日
Aコース:7月27日(土) Bコース:7月30日(火)
雨天決行
集合場所
JR京都駅2階
受付・集合
集合:9時30分
募集人数
40名様(先着順/最小催行人数25名)
参加費用
お一人様 15,000円(税込み)
含まれるもの:行程中のバス代・拝観料・昼食代・旅行傷害保険
含まれないもの:集合場所までの往復交通費・行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会

行程

JR京都駅9:45===上賀茂神社===下鴨神社===「下鴨福助」にて昼食 ===仁和寺===京都駅16:30頃 解散
※道路状況その他諸事情により解散時間等、変更になることがあります。
※行程順序等が入れ替わる場合がございますが予めご了承ください。

申込方法

ハガキまたはFAX、メールに会員番号、氏名、電話番号を明記の上、歴史街道倶楽部「京都A」または「京都B」係までお申込みください。

住 所: 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル7階
FAX: 06-6223-7234

メール: club-info@rekishikaido.gr.jp

申込締切日

2019年7月16日 (火)

レポート

実施日:Aコース:7月27日(土) Bコース:7月30日(火)
雨天決行

参加人数:48名

上賀茂神社へ

下鴨神社「大炊殿」を見学

 京都の文化財特別公開へは個人的にはなかなか行きにくい。下鴨神社の糺(ただす)の森は「古書まつり」で掘り出し物を見つけるのに行くぐらいで、仁和寺は気になりながらもいつも前を通り過ぎてしまう。この倶楽部イベントは出向くよい機会になっている。
 バスは賀茂川をさかのぼり、上賀茂神社へ到着。浄掛(きよかけ)を着け、直会殿でおはらいを受けてからの参拝となる。東西に社殿が並ぶが、正面の社殿が権殿、奥が本殿であることに驚く。祭神は賀茂別雷大神(かもわけいかづちおおかみ)である。21年に一度の式年遷宮により忠実に修復され続けてきた。高倉殿では御神宝などの展示があり、有名芸能人の名前の書かれた檜皮(ひわだ)が陳列されていたのが印象に残る。
 下鴨神社ではまず干支(えと)の社へお参りし、東西本殿に入る。それぞれ玉依媛命(たまよりひめのみこと)と賀茂建角身(かもたけつぬみ)命がまつられている。つまり上賀茂祭神の母親と祖父である。大炊殿(おおいどの)では神へのお供えのレプリカや調理器具を見学した。社殿は庭の裏からもお参りできるようになっている。昼食は「檜(ひのき)のかまくら」に入ったお弁当で、視覚と味覚に楽しいおしゃべりも加えて京料理を堪能した。
 行程の最後は仁和寺拝観である。京都盆地の猛烈な暑さのなか、広い境内を歩く。観音堂の前には五色の紐があり、本尊千手観音像とつながっている。三十三体の仏像が並ぶさまは、まさに荘厳そのもの。経蔵では一回転させることで、なかの経典を読んだのと同じ功徳が得られるという輪蔵がある。チベット仏教のマニ車と同じだ。
 今回のイベントでの収穫は、上賀茂、下鴨両神社の御祭神の関係がわかったことと、初めて観音様とつながったことである。皆さんどうもありがとうございました。

歴史街道倶楽部『歴史の旅人』より転載