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イベント

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晩秋の貴船から義経伝説の鞍馬へ

募集内容

実施日
2008年12月5日(金)

行程

叡山電鉄出町柳駅===貴船口駅・・・鬼一法眼の碑・蛍岩・・・貴船神社・・・昼食・・・鞍馬寺本殿金堂・霊宝殿・・・由岐神社・・・仁王門・・・叡山電鉄鞍馬駅

レポート

実施日:2008年12月5日(金)

参加人数:97名

昨日までの好天がうって変わって朝からの冷たい雨、雨天決行という 案内書に励まされて出町柳駅に集合。そこには少々のことではめげない 歴史好きが大勢集まっていました。大学時代に行ったきりの鞍馬へ 40年ぶりの再訪は、歓迎ならぬ「寒迎」でした。貴船口で叡電を降りて 山道を歩き、鬼一法眼の碑、蛍岩を経て貴船神社へ。宮司さんからの説明もあった(これがあるのがこの催しの値打)けれど、土砂降りのなか ではせっかくのお話もそれこそ話半分というところで、拝観もそこそこ にお楽しみの昼食へ。
午後のウォークは予定を変更して叡電とケーブルカーを乗り継いで鞍馬寺へ。赤い大きな天狗さんに挨拶したあと、仁王門から本殿へ。霊宝殿では寺の由来と国宝・毘沙門天三尊像の解説を学芸員の方の名調子で聞きました。「雨に煙る姿こそ鞍馬山の醍醐味」とのこと。そのうちようやく雨も上がり、さらに奥へ上がって大杉堂へ。そこから戻って火祭りで有名な由岐神社を経て帰路に着きました。
いつも通う京の都心から数キロメートル離れるだけで、雨に煙るなか鬱蒼とした木々に囲まれ、それぞれに歴史の由来を持つ寺社が並び立つ 別世界に入り、世俗の垢が少しは洗われた気分になるとともに、杉の巨 木と大地に力強く露出した太い根、厳しい環境の中で何百年もの生を営む樹木のたくましさに思いをいたしました。もう一度は天気のよい日の鞍馬山を散策してみたいと思った次第です。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載