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イベント

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伊勢においない! 渡って拝んで歩いて食べて

宇治橋を渡り納めしましょう

そして 笑って鑑て 伊勢を満喫してください

募集内容

実施日
2009年1月28日(水)~29日(木)

行程

【1日目】
JR新大阪駅前===昼食・・・月夜見宮・・・外宮・・・古市参宮街道資料館・・・猿田彦神社・・・神宮会館・・・おはらい町「すし久」夕食・落語鑑賞

【2日目】
内宮早朝参拝(宇治橋渡納め)・・・神宮会館・朝食・・・おはらい町・おかげ横丁自由散策===松尾観音寺===神宮徴古館 ===二見・昼食===朝熊山金剛證寺===JR新大阪駅前

レポート

実施日:2009年1月28日(水)~29日(木)

参加人数:27名

神宮には小学校の修学旅行以来、数回訪れていますが、今回はガイド の方々の丁寧な案内により、別宮などにも参拝し、神宮の奥深さの一端 を知りました。両宮を結ぶ古市街道には「伊勢参り大神宮へもちょっと より」と川柳に詠われたように、江戸時代には吉原、島原と肩を並べた 遊郭があり、古い街並み、木造5階で断崖建ての「麻吉旅館」、 常夜灯などに昔日のにぎわいや悲哀がしのばれました。明治2年の遷宮 時に宇治橋の古材で建てられた「すし久」で、新鮮な魚介類を中心とし た豪華な夕食をいただいたあと、待望の落語鑑賞です。桂文我師匠の噺 は「落語とお伊勢参り」について、自ら大阪から伊勢街道を歩かれたお りの珍体験などのトーク、大河落語『東の旅』から大団円『三十石夢の 通い路』の一席など、今回の参加者だけで師匠を借り切るという誠に贅沢な会で、皆さん堪能されたようです。
翌朝は暖冬とはいえ6時20分の出発は少々厳しいものでしたが、内宮の早朝参拝に全員参加されました。大木越しに柔らかい朝日を受けながら人気のない参道の玉砂利を踏む音、五十鈴川を渡る野生の鹿、鶏の鳴声を感じ、静謐な別宮風日祈宮、荘厳な御正宮などを参拝 したあと、渡り納めた宇治橋を振り返ると鳥居越しにさわやかに太陽が上がっていました。神宮の鬼門を守る金剛證寺奥之院に続く道の両側には、背の高い卒塔婆塔、1万基が隙間なく並び、異空間の世界へ入り込んだようでした。
私は昨秋大阪から、また今年1月桑名から旧街道を神宮目指して歩き始めましたが、順当に進めば12月には新しく架け替えられ たばかりの宇治橋を渡る予定で、多くのことを教わった今回の旅は完歩への良き励みとなりました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載