MENU
イベント

イベント

那智山青岸渡寺ご本尊特別拝観

熊野古道ウォークと那智山原生林ウォーク

募集内容

実施日
2009年3月17日(火)~18日(水)

行程

【1日目】
JR新大阪駅前===近露王子・昼食===熊野古道ウォーク(近露王子・・・継桜王子)===熊野速玉大社===勝浦・熊野比丘尼による曼荼羅絵解き

【2日目】
勝浦漁港見学===熊野那智大社・那智山青岸渡寺・昼食・・・神秘ツアー原生林ウォーク・・・二の滝・・・三の滝・・・一の滝(那智の滝)===JR新大阪駅前

レポート

実施日:2009年3月17日(火)~18日(水)

参加人数:26名

私は、趣味で各地の城、風景、レトロ建築などの『立体絵はがき』と称するペーパークラフトを作って楽しんでいます。しかし、南紀のこの地区は作品空白域になっていました。
ツアー1日目は、地元山菜料理の昼食に舌鼓を打ったあと、熊野古道の語り部による名ガイドに季節を感じながら古道を進みました。山道に差し掛かるとガイドさんの「六根清浄」の美声に続いて、それに唱和するメンバーの「懺悔懺悔(さんげさんげと発声)」の声が山々に響き渡りました。コースの最後で味わった「野中の清水」はことのほか甘露でした。熊野速玉大社に参拝後、チョッピリ船旅を楽しみホテル中之島に着きました。夕食前の熊野比丘尼による熊野曼荼羅の絵解きは、物静かな語り口の中での歴史に裏打ちされた説話に引き込まれ、明日の参拝・神秘ツアーへの期待がますます膨らみました。
2日目早朝よりの勝浦漁港見学では、長靴に履き替え競り場まで入れたことに感激し、熊野那智大社では、ご祈祷後の御神殿の説明のなかで、この日、無届け・無ガイドで原始林に入山した方が一時行方不明になったとのお話があり、午後からの原生林ウォークに対しての期待と不安が交錯しました。 那智山青岸渡寺で昼食後、2班に分かれて入山です。急な上り下り、飛び石伝いの川の横断にヒヤヒヤした後に現れる二の滝、三の滝の神々しいたたずまい。まさに大自然の中の一個体になったとの不思議な感覚にとらわれました。 古来より、熊野三山に参拝する人々が途切れることのないありさまを「蟻の熊野詣」と申しますが、これは過去から未来へと途切れることがないさまをも表しているように感じました。帰阪後、早速那智山青岸渡寺三重塔の『立体絵はがき』を作成し、作品空白域の一つがなくなりました。懺悔懺悔。  

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載