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京都・伏見の歴史を訪ねて

秀吉から龍馬まで

講演風景:御香宮神社参集館

イベント中風景

御香宮神社:参集館

月桂冠大倉記念館

京都市南部に位置する「伏見」。平安時代、鳥羽上皇の「鳥羽離宮」や貴族の別荘がおかれ、風光明媚な地として、その名が知られるようになりました。16世紀末の秀吉による伏見城築城後は城下町として発展、家康の時代に入ると、日本で最初の銀座が設置され、高瀬川の開削により三十石船など大小の船が行き交う港町としてたいへん繁栄しました。豊かな地下水に恵まれた伏見の酒造りも、この頃から本格的になりました。幕末には、「寺田屋事件」「鳥羽伏見の戦い」の舞台となるなど、伏見のまちにはいたるところに史跡が点在しています。
今回はそんな「伏見」の秀吉時代から龍馬時代までの歴史を訪ね歩きます。
まずは、御香宮神社にて「伏見の歴史」についての講義を受けます。講師は、京都の情報発信、京都講座の企画実施など京都の観光文化を魅力的にプロデュースする『らくたび』代表の山村純也さんです。
昼食をはさんで、御香宮神社を参拝。神社の表門は秀吉が築いた伏見城の大手門の遺構、石庭は小堀遠州の作、社殿脇の御香水は「日本名水百選」のひとつです。鳥羽伏見の戦いでは官軍の本営となりました。神社を出で、いよいよ伏見の歴史をたどるウォークです。伏見城跡にある明治天皇陵。石段を登り詰めると、伏見のまちが見渡せます。秀吉が月見の宴を開いたといわれる月橋院、伏見奉行所跡、銀座発祥の地、伏見城から移築された二層の山門がある源空寺、伏見城大手門への道であった大手筋商店街、油懸地蔵を祀る西岸寺、寺田屋を経て、伏見城の外濠だった濠川沿いを月桂冠大倉記念館へ。館内は酒造りの諸道具が展示され、伏見の酒造りと日本酒の歴史を紹介しています。見学後は試飲もできます。

募集内容

実施日
2009年5月10日(日) 雨天決行
集合場所
御香宮神社 (最寄駅:京阪・伏見桃山駅、近鉄京都線・桃山御陵前駅、JR奈良線・桃山駅)
受付・集合
10時00分
募集人数
100名様(先着順/最少催行人数20名) 
※会員の同伴者も受付いたします。  
但し、申込時に会員加入手続きをお願いいたします。
参加費用
お一人様 3,800円     
【含まれるもの】
 講師料、拝観料、昼食代、説明員費用、旅行傷害保険

【含まれないもの】
 集合場所までの往復交通費・行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会

行程

10:00御香宮神社(講義、石庭拝観)・昼食・・・明治天皇伏見桃山陵(伏見城跡)・・・乃木神社・・・月橋院・・・伏見奉行所跡・・・源空寺・・・西岸寺・・・寺田屋・・・月桂冠大倉記念館15:30頃
※お昼からはガイドの案内があります。
※諸事情により一部変更になることがあります。

レポート

実施日:2009年5月10日(日) 雨天決行

参加人数:134名

伏見の歴史に浸るべく集合場所の御香宮神社に行きました。参集館 で、らくたび代表の山村純也氏による伏見の町の誕生から明治以降につ いての貴重なお話があり、知らなかったことばかりで感動いたしまし た。特に、伏見は気候も穏やかであったため、宇治とともに貴族の別荘 地になり、院政の中心が伏見の鳥羽離宮であったというお話を聞いて、 なぜ鳥羽に離宮があったのかという私の疑問が一つ解決しました。  昼食後、市内の散策に出かけました。平安の時代から幕末までの間、 幾多の戦乱にも負けず数多くの歴史的価値のある建造物が現在に伝えら れていることは、現在も残る京の町衆の心意気があればこそと思いま す。そして、京都が日本の故郷であるといわれる所以でしょうか。伏見 の町のなかになにげなく立っている古びた石碑であっても、そこに歴史 を感じ、ロマンを感じることができます。豊臣秀吉が天下人らしく京の 町を一望できる伏見を選んで築城したことも、ここに男のロマンを求め たのではないでしょうか。その後の家康が伏見城を京の居城としている のもやはり秀吉同様にロマンを感じたのでしょう。そのようなことを連 想しながら町を歩いていました。伏見という町は、かつて日本国の中心 であり、原点であったのではないか、そのように考えたとき、幕末の戦 乱が伏見を中心に起こっても不思議ではないと、自分自身を納得させる 一日でありました。