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世界遺産の魅力と史蹟が残り自然いっぱいの町、吉野

金峯山寺 蔵王堂を見上げる

イベント中の風景

竹林院

吉水神社

大和の国、吉野山から大峯山山上ケ岳にかけての一帯は古くは金峯山(きんぷせん)と称し、古代より世に広く知られた聖域でした。この金峯山に役行者が白鳳年間(7世紀後半)に修行に入り、修験道独特の本尊・金剛蔵王大権現を感得されました。修験道の根本道場で吉野山のシンボルである金峯山寺の本堂が蔵王堂で、東大寺大仏殿につぐ木造の大建築です。ご本尊の3体の蔵王権現像は秘仏であり今回は拝観できませんが、本堂で法話を拝聴していただきます。銅(かね)の鳥居は聖地への入口「発心門」にあたり、俗界と聖地の境界を象徴する建造物です。安芸の宮島の朱塗りの鳥居と大阪四天王寺の石の鳥居とならんで、日本三鳥居のひとつといわれています。平成16年に世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」にこの吉野山が霊場として含まれています。
また、後醍醐天皇が潜行の地に選ばれたのが吉野山です。如意輪寺は後醍醐天皇の勅願寺で、吉水神社の書院には後醍醐天皇玉座の間があり、吉野神宮は明治天皇が後醍醐天皇をしのんで創建されました。
吉野川沿いにある宮滝遺跡は、天武・持統両天皇がしばしば御幸された吉野離宮跡といわれており、縄文時代以降の遺構・遺品が出土しています。万葉歌人は風光明媚なこの地を多く歌に詠んでいます。
今回の昼食は竹林院でご用意しています。聖徳太子の創建と伝わる寺院で格調高い宿坊としても有名です。庭園の群芳園は千利休が作庭し細川幽斎が改修したといわれています。ここで、院主のお話・庭園の拝観・昼食とゆっくりと時間を過ごしていただきます。
「桜」以外の吉野の魅力をたっぷり味わいに出かけてみませんか?

募集内容

実施日
2009年10月3日(土)
集合場所
JR新大阪駅団体待合所
受付・集合
8時30分
募集人数
80名(先着順/最少催行人数20名)
  ※会員の同伴者も受付いたします。但し、申込時に会員加入手続きをお願いいたします。
参加費用
お一人様  9,000円
含まれるもの 行程中の貸切バス代・説明員費用・昼食代・拝観料・入館料・旅行傷害保険
含まれないもの 集合場所までの往復交通費・行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会
後援
吉野町

行程

JR新大阪駅===如意輪寺:拝観とお庭見学、後醍醐天皇陵===竹林院:お話と昼食とお庭見学・・・吉水神社:拝観・・・金峯山寺、蔵王堂:法話と拝観・・・銅の鳥居・・・駐車場===吉野神宮:拝観===宮滝遺跡:見学===JR新大阪駅19:00頃到着
歩行距離約2キロ
※諸事情により行程の順番など一部変更になることがあります。
※如意輪寺からボランティアガイドの案内があります。

レポート

実施日:2009年10月3日(土)

参加人数:80名

バス2台で出発。最初の訪問は後醍醐天皇の忠臣、楠木正成の長男、正行にゆかりの如意輪寺と、建武中興を成し遂げたが足利尊氏に逐われ、吉野で南朝を建てた後醍醐天皇の御陵を拝観。現地の熱心なボランティアガイドさんの説明を聞きながら4班に分かれての見学となる。次は竹林院へ移動。歴史街道のボランティアスタッフ、井上保治郎さんの紹介で元吉野町長の院主より楽しいお話を聞き、その後、ツアーの楽しみの一つである昼食をいただき、引き続き庭園、群芳園を見学した。  午後は多人数のため、拝観順序が異なったが、私の班はまず南朝が皇居とした吉水神社を拝観した。ここは皇居になる約150年前に義経と静御前が別れた場所。また、のちに太閤秀吉が本陣として花見の宴を催した場所としても有名です。土産物店が並ぶメインストリートを通り、金峯山寺蔵王堂に至り、TV番組にも登場したという方のユーモアあふれる法話を聞き、堂内を拝観。その後は各自フリー散策となり、店に入って草餅を食べたり、土産を買ったりして過ごして銅の鳥居で集合。山上のアップダウンの道、約3キロから4キロを全員元気に完歩し、駐車場からバスに乗車。この後、吉野神宮を参拝ののち、吉野離宮跡と伝えられる吉野川沿いの宮滝遺跡を見学して帰路に就きました。途中、休憩で立ち寄った道の駅では、さながら買い物ツアーかと思われるほど新鮮野菜などを買い占め、これで世界遺産・吉野ツアーの参加者満足度は大いに高まったと思われました。