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河内長野で国宝・重文に出会う

観心寺・金堂:法話

イベント中の様子

観心寺・金堂

延命寺

河内長野市には6件の国宝と77件の国の重要文化財があり、それらの保存・継承・活用を目的に2003年から「ぐるっとまちじゅう博物館」と題して、これらの文化財を広く市内外の人々に現地で公開する事業が実施されています。今年度は11月20日~24日の5日間、観心寺、金剛寺、延命寺で開催されます。そこで今回は観心寺と延命寺を拝観していただきます。
観心寺は西暦701年に修験道の開祖・役行者が開創され、後に弘法大師空海が真言宗の道場とした寺院で、宗派は高野山真言宗でご本尊は如意輪観音です。国宝の金堂で講話を拝聴し、霊宝館で特別公開文化財の国宝観心寺縁起資材帳、重要文化財の中尊寺経と金銅蓮華花瓶を拝観していただきます。境内には国登録文化財の恩賜講堂、建掛塔など多くの見どころがあります。また、関西花の寺二十五番霊場などにも数えられています。 昼食は観心寺でお弁当をご用意いたします。
観心寺からアップダウンのある約1.5キロの道のりをウォークすると延命寺に到着です。延命寺は弘仁年間(810~824)空海が地蔵の石仏を刻んで本尊としたのが始まりとされています。宝物館の特別公開文化財は、重文の木造釈迦如来立像と市指定文化財の絹本著色伝地蔵曼荼羅図です。紅葉の名刹としても有名で大阪みどりの百選に選ばれています。また、樹齢1000年とも言われている巨大なもみじの老木は「夕照もみじ」といい大阪府天然記念物に指定されています。
この季節、色づいた紅葉やイチョウの観賞も楽しめるのではないでしょうか。ご参加をお待ちしております。

募集内容

実施日
2009年11月20日(金)
集合場所
南海・近鉄河内長野駅前
受付・集合
10時00分
募集人数
100名(先着順/最少催行人数20名)
 ※会員の同伴者も受付いたします。但し、申込時に会員加入手続きをお願いいたします。
参加費用
お一人様 3,500円
含まれるもの 行程中のバス代・説明員費用・昼食代・拝観料・旅行傷害保険
含まれないもの 集合場所までの往復交通費・行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会
後援
河内長野市

行程

河内長野駅前===路線バス===観心寺バス停・・・観心寺:講話・拝観、昼食(弁当・お茶)・・・(アップダウン約1.5キロ)・・・延命寺:拝観・・(下り約3キロ)・・南海三日市町駅16:00ごろ到着、現地解散
※かわちながの観光ボランティアガイド倶楽部の案内があります。
※諸事情により一部変更になることがあります。

レポート

実施日:2009年11月20日(金)

参加人数:97名

今回の「歴史のまちウォーク」は、私が河内長野市観光ボランティアガイドのクラブ員で、妻が歴史街道ボランティアスタッフの世話役の立場で参加いたしました。河内長野市は大阪府で3番目に面積の大きい市ですが、7割が山間部で、都会でありながら春は桜、秋は紅葉と自然豊かなまちです。また、国宝・重文の文化財が全国市町村のなかで10番目に多く、平成12年からその文化財を「ぐるっとまちじゅう博物館」と題して年に5日間、順次一般に公開しております。この日は本年度のその初日に当たり、南河内地方最大の古刹、観心寺と、紅葉の名勝地である延命寺を訪れていただきました。
当日は歴史街道の皆様を歓迎する意味もあり、平素なら金剛峯寺の総務部長として高野山にお勤めの永島龍弘和尚の法話をいただくことができました。知識豊かな永島和尚は話術も巧みで、皆様方もきっと満足いただけたことと思います。また、近くの川上小学校の児童が社会教育の一環として歴史を学び、観心寺でガイドの実習を行っていて、この日もその子どもたちが案内役として参加してくれました。子どもたちの一生懸命に語りかけるガイドは、好感を持って聴いていただけたと思います。
観心寺の山号を桧尾山と称するように、周辺の山には桧が多く、近隣の神社仏閣に桧皮を提供してきたところです。一般の人が見る機会がない、数年に一度の桧皮をはぐ作業を、当日、間近で見せていただきました。観心寺は南朝の後村上天皇の行在所跡があり、太平記の英雄、楠木正成の菩提寺でもあり、後村上天皇の桧尾陵、大楠公の首塚と他所では見られない旧跡に感動されたことと思います。
午後は、杉の間より木漏れ日を浴びながら山道を徒歩で3キロ、延命寺へと歩きました。今年の夏、特に雨が少なかったこともあって平年の6割も紅葉せず、せっかく来ていただいたのに期待はずれで申しわけなかったという思いです。それでも弘法大師お手植えの「夕照の楓」に過ぎし昔をしのび、延命寺をあとに帰路につきました。