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月明かりと古城のまち“彦根”を訪ねる

第3回勉強会・講演会は、井伊家5万石の居城である彦根城と城下町を訪ねます。彦根市では、当時の風情を活かし、町並の復元や歩行者道の整備が進められており、城の南側の「夢京橋キャッスルロード」では、モノトーンに統一された町屋街が再現され、活気あふれた通りになっています。
今回は、江戸文化と京文化がうまく融合し、花開いた彦根特有の城下町文化を体感していただきます。

募集内容

実施日
1998年3月7日(土)
受付・集合
彦根博物館・能舞台ホール
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
滋賀県・彦根市・彦根市観光協会

行程

彦根博物館・能舞台ホール〈歴史講演会〉10:00から受付~10:30(約50分)・・・彦根城内の散策(梅林/昼食~天守閣・天秤櫓・太古門櫓・西の丸三重櫓~玄宮園~埋木舎など)・・・“夢京橋キャッスルロード”の散策(城下町夢あかり館・俳遊館など)・・・現地解散16:00頃
※彦根城内は彦根ボランティアガイドの説明を聞きながら散策します

レポート

実施日:1998年3月7日(土)

参加人数:292名

当日は、朝から肌寒く、紅梅も首をすくめそうな日。私の班は、まず彦根城博物館能舞台ホールにて、母利美和先生の講演を聞きました。
テーマは彦根城と井伊直弼。井伊家と彦根築城の意義、江戸幕府の井伊家、直弼の経歴、直弼の目指したものなど、細にわたり1時間あまり。十一代藩主の一四男に生まれ、十三代藩主。安政五年に大老に就任。茶歌能の芸道に富み、武道免許皆伝の教養人。直弼が生きた幕末の激動期、波瀾万丈の生涯を大変楽しく受講いたしました。安政の大獄、水戸藩とのかかわりがよく解り、大獄を終えた時「春あさみ野中の清水氷居て そこの心をくむ人そなき」と詠んだ和歌に人柄が忍ばれます。
講演後は食事をし、彦根城のボランティアガイドの案内で埋木舎や玄宮園の見事な庭園、天守閣などを巡る4キロのコースを散策。国宝彦根城は牛蒡積みの石垣、三重の美しい曲線の天守閣、両側より壁で包まれ中央に栗石が詰められているという側柱など内部建築の頑固な造りで、また二階東西と三階南北、4か所の隠狭間や、鉄砲狭間など驚きです。天秤櫓の廊下橋は別名目隠し橋。橋桁の一方の基石を外せば橋が落ちるという仕掛けもあり、興味深い。各櫓も重要文化財。歴史好きの方にお勧めできるコースです。
また、夢キャッスルロードも心安らぎ、俳遊館へも足を延ばせば最高です。弥千代姫の雛人形御道具も見ることができ、満足の一日でした。