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信長ロマンのまち・安土

第1回目は、滋賀県安土町をたずね、現在に残るさまざまな信長時代の遺跡の探索や、歴史講演会を通じ、信長の目指した社会の足跡を巡り、「信長時代」の歴史的意義を再確認していただくと共に、「歴史街道計画」に対するご意見やご提案を拝聴する機会にしたいと考えています。

◆みどころ◆
【セミナリオ跡】
信長の厚い信頼を得ていたイタリア人宣教師オルガンチノによって1581年に創建された日本最初の神学学校跡

【安土城跡】
織田信長が1576年丹波秀吉を総奉行に任じ、約3年の歳月をかけて完成した我が国最初の天守閣を有する近代的城郭

【文芸の郷】
「信長の館」広くヨーロッパまで喧伝された名城がスペイン・セビリア万博用に復元されたものを安土町が譲り受け、保存・展示。ヨーロッパの文化をモチーフにした建物や広場、隣接して、近江風土記の丘の一角に西欧風の「県立安土城考古博物館」

募集内容

実施日
1994年10月29日(土)
集合場所
JR安土駅
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
滋賀県・安土町・県立安土城考古博物館

行程

JR安土駅10:00・・・セミナリヨ跡探訪・・・東邸・・・外堀・・・安土城内探訪(安土発掘調査報告)・・・文芸の郷・昼食・・・「信長の館」安土城天守閣見学・・・歴史講演会14:000~15:20・・・県立安土城考古博物館見学(解散16:00頃)===バス(16:05発・16:35発)・・・JR安土駅(16:17着・16:47着)
※安土駅から安土城跡まで、解説員が同行。(約3㎞)

レポート

実施日:1994年10月29日(土)

参加人数:84名

「観て」「聴いて」「歩いて」「感じて」、
織田信長の足跡をたどる歴史の旅、大盛況のうち無事終了。
歴史街道倶楽部の事業第一回目として「歴史のまちウォーク“信長ロマンのまち・安土”」と題したイベントが、10月29日(土)に各地より84名の参加者を集め、また当日は天候にも恵まれ成功のうちに終えることができました。
今回は、安土町やボランティア団体‘安土塾’の皆様、並びに県立安土城考古博物館の関係者のご協力により実施できましたことを厚く御礼申しあげます。
さて、当日、ご参加された皆様からは、様々なご意見をいただきました。ウォークについては、「安土城跡だけの探索でなく、城跡までいたる旧街道を、『語り部』を聴きながらのウォークは、往時を想起しながら臨むことができ良かった」「コース全体的に城跡以外は歩きやすく、車の排気ガス臭さもなく、旧い町並や爽やかな風の中の散歩は大変良かった」「外堀から歩き、本丸へ登って近づいて行くのは、城を攻略するようで楽しかった」などの好評を得る意見や「信長には多くのロマンがあり、安土に関する信長に限られていたが、もっと広い意味で信長の足跡をたどる企画もよいのではないでしょうか」など、企画をもっと発展させて欲しいという要望の声も聞かれました。
同行した語り部の方は、地元の方。全体的にプロの人より地元の人の方が親しみやすく実感がこもっていて良かった、というご意見を多くいただきました。
具体的には、「幼少の頃の思い出も含め面白く、従来の定説にこだわらず、私見も交えての熱心な説明を楽しく拝聴できました」「各班30人単位で5分毎の出発は、親しみやすく、歩きよく、説明員の話も聴き易く良かった」などのご意見に加えて「説明書や案内板にある説明だけでなく裏話などの秘話を聴きたかった」といったご提案をいただきました。
ウォークを楽しんだ後、歴史街道推進協議会・真木嘉裕事務局長の「信長と安土のロマン」と題した歴史講演会が開催されました。ご参加された皆様からは「レジュメつきで、お話は私達にも理解できるように、やさしく、身振り手振りに面白くお話ししていただきありがとうございました」などの感謝の声や「信長の人物像を色々な麺から捉えてのお話は解りやすく有意義であった」「現在の如く世界が不透明な時代に信長の如き人がでられんことを痛感した」「信長の人生に、ユニークなエピソードや具体的な戦を例に挙げて迫ってくださったので、学生時代に歴史が苦手だった私にも大変解りやすかった」などの様々なご意見をいただきました。全体的に、解りやすく、誰にでもよく理解できる説明が、大変好評を得たようでした。
自分達の足で滋賀県安土町を訪ね、現在に残る信長時代の遺蹟の探索や歴史講演会を通じて、信長の目指した社会の足跡を巡り、「信長時代」の歴史的意義を探求していただくことができた楽しいイベントになりました。