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越前・福井 城めぐり

戦国の世に思いを馳せて

一乗谷朝倉氏遺跡 唐門

一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並

福井城址 山里口御門

丸岡城

このほど、一乗谷朝倉氏遺跡、福井城址などが、「400年の歴史の扉を開ける旅~石から読み解く中世・近世のまちづくり 越前・福井~」として日本遺産に認定されました。
都にも近く交通の要衝であった越前国は、古くから歴史の舞台となり、栄華を極めた往時の姿を今に伝える場所が点在しています。
今回の旅では、一乗谷城の麓に広がる城下町跡「一乗谷朝倉氏遺跡」、笏谷石の石垣が美しい「福井城址」、現存する天守のなかでも最も古い様式を残す、笏谷石の瓦が珍しい「丸岡城」を訪れます。
400年の時を越えて今も残る石垣や城跡、まちの姿から、当時の大名や武将、人々の暮らしに思いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
ご案内は、今号の「クローズアップ人」にご登場いただきました、福井城郭研究所の吉田純一顧問です。

【一乗谷朝倉氏遺跡】 
朝倉氏5代103年間にわたり栄華を誇った城下町跡。天正元年(1573)、織田信長の焼き討ちで灰燼に帰し、発掘されるまでの約400年間、地中に眠っていました。特別史跡、特別名勝、重要文化財と国の三重指定を受けています。

【福井城址】
徳川家康の次男結城秀康が慶長11年(1606)に築城。天守は大火で焼失。幕末までは越前松平家の居城となりました。平成30年には明治初期の写真をもとにして、山里口御門が復元されました。

【丸岡城】
現存する天守のなかで最も古い建築様式を有しているとされ、国の重要文化財の指定を受けています。屋根が全部石瓦で葺かれているのが全国的にも稀な特徴です。

募集内容

実施日
2019年9月2日(月) 雨天決行
集合場所
JR京都駅
受付・集合
集合=8時
募集人数
40名様(先着順/最少催行人数20名)
参加費用
お一人様 歴史街道倶楽部会員13,000円(税込) 
※会員の同伴者も受付いたします。ただし、申込時に会員加入手続きをお願いいたします。
含まれるもの 行程中のバス代、昼食代、入場料、説明員費用・傷害保険など
含まれないもの 集合場所までの往復交通費・行程中の個人的費用
主催
歴史街道推進協議会 

行程

8:00==一乗谷朝倉氏遺跡…昼食==福井城址==丸岡城==JR京都駅前19:00頃着        
※天候ほか諸事情により一部行程変更、および解散時間等が変更になることがあります。

申込方法

ハガキまたはFAX、メールに会員番号、氏名、電話番号を明記の上、
歴史街道倶楽部 「越前」係
までお申込みください。

住 所: 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル7階
FAX: 06-6223-7234

メール: club-info@rekishikaido.gr.jp

申込締切日

2019年8月19日 (月)

レポート

実施日:2019年9月2日(月) 雨天決行

参加人数:42名

諏訪館跡庭園にて

福井城天守跡で吉田先生の解説を聞く

 最初に訪れたのは一乗谷朝倉氏遺跡。朝倉氏5代103年にわたって栄華を誇った戦国時代の城下町の遺構です。天正元年(1573)、織田信長に滅ぼされて以後、昭和43年(1968)に発掘されるまで、長きにわたり眠っていたものを3メートル以上の深さまで掘り起こして一部が復元されています。朝倉義景の母、光徳院の住居と庭園「中の御殿」跡と、国特別名勝の湯殿跡・南陽寺・諏訪館跡・朝倉館跡の4庭園を見学。庭園では戦国気風漂う勇壮な、凝灰角礫岩の巨石石組が目をひきます。南北に長い谷間の城下町は、武家屋敷と隣り合わせで町人の家屋があり、珍しいものでした。
 バス移動し、福井城跡へ。慶長6年(1601)から6年をかけて家康の次男、結城秀康が築城。もと68万石の大国の城も堀と石垣が残存するのみ。旧天守は外観4層、内部5階、高さ30メートルに達するものでしたが、寛文9年(1669)の大火による焼失後は再建されませんでした。ただ、改築再建された巽櫓や本丸御殿は、明治初期まで存在していたそうです。遺構調査の結果をもとに山里口御門と御廊下橋が復元されていて、屋根には旧天守でも使われていた、近辺の足羽山で採掘される笏谷石(しゃくだにいし)の石瓦でふかれています。天守跡近くの井戸「福の井」は福井の地名の起源とする説もあるようです。
 最後に訪れた坂井市の丸岡城は築城時の姿を保つ12天守のうちの一つ。歴史にうとい私は今回初めて知りました。信長の命を受けた柴田勝家が築き、城主を変えながら明治維新に至ったということです。この天守も笏谷石で屋根がふかれ、全国的にまれな特徴の城です。
 今回の案内役は、福井県出身で福井城郭研究所顧問をされている吉田純一先生。城郭愛にあふれた熱弁をふるっていただき、ありがとうございました。

歴史街道倶楽部会員誌『歴史の旅人』より転載