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イベント

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国宝古寺・伝統産業・古代哀史を紀州路に訪ねる旅

募集内容

実施日
2007年12月8日(土)

行程

JR新大阪駅前(貸切バス)===長保寺===温山荘園・昼食===紀州漆器伝統産業会館(漆器蒔絵体験)・・・黒江の町並み散策===藤白神社・・・鈴木屋敷===JR新大阪駅前

レポート

実施日:2007年12月8日(土)

参加人数:92名

私は和歌山県の北部、かつらぎ町の出身ですが、高校生時代から技術一筋の人生で、歴史・文化は最も苦手とする分野でした。58歳になって現場の仕事を退いたのをきっかけに、その苦手な分野に挑戦してみようと歴史街道倶楽部に参加させていただきました。今回は和歌山県海南市のウォークということで、私の昔の記憶と重ね合わせてレポートさせていただきます。
新大阪駅をバスで出発して最初の目的地は紀州徳川家の菩提寺である長保寺でした。子どものころから和歌山城には何度も行きましたが、ここに来たのは初めてでした。本堂・多宝塔・大門の3つの国宝と重要文化財の鎮守堂などの重要な建築物がひっそりと建っているのを知って驚きました。
次の温山荘園は中学生のころに来た記憶があります。記憶では庭園の後ろには海が広がっていたのですが、今は埋め立てられて川のようになっていたのが、少し残念な気がしました。
黒江の町並み散策では、高校生時代を思い出しながら歩きました。そのころ所属していたJRC(青少年赤十字団)の和歌山県合同合宿が夏休み中の黒江小学校で開催されていて、毎年参加していました。私の青春時代に最も影響を受けた経験でした。
私の育ったかつらぎ町は、そのころはまったく関心がなかったのですが、北は葛城山系、南に高野山系、紀ノ川からは万葉集に歌われた妹山背山が望め、風光明媚なところです。時間がおありでしたら、万葉散歩に出かけるのも楽しいのではないかと思います。
最後に藤白神社で宮司さんのお話を聞き、廃仏毀釈の難を逃れた熊野権現本地仏の柔和なお顔を拝観させていただいて、新大阪に帰ってきました。今回のウォークをきっかけに、もう一度、故郷再発見の旅に出かけたいと思いました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載