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イベント

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歴史と自然が織りなすふれあいのまち

五條を訪ねる

募集内容

実施日
2007年10月30日(火)

行程

JR大和二見駅前・・・民俗資料館(旧・五條代官所長屋門)・・・新町通り(まちなみ伝承館・まちや館など)・・・昼食・・・ 榮山寺・八角堂・・・モンベル五條店

レポート

実施日:2007年10月30日(火)

参加人数:83名

7年ほど前に童門冬二氏著『西吉野朝太平記』の読後、南大和といえば神武東征、建武の中興と南北朝、幕末天誅組の蜂起など、歴史上日本の原点ともいうべき地方であり、ぜひ訪ねてみたいところと思っていた。このたびの催しに参加して、その思いがかなった。
早朝に家族3人で羽田空港を発ち、関西国際空港より南海電車、JR和歌山線と乗り継ぎ、大和二見駅に到着。集合時間に間に合い、ホッとした。定刻に五條市のボランティアガイドの先導で新町通りの見学。町並みは古風で、清楚でまとまりがあり、塵一つなく、市民の町並みに対する自負と愛着の深いことが感じられ、快適な気分での散策でした。ことに民俗資料館や桜井寺では、144年前に中山忠光卿を盟主と仰ぎ、明治維新の魁となった天誅組の若き志士たちの内憂外患に対する滅私奉公の壮烈な気概が想起され、戦後60余年、平和な生活になれた今日と比べ、身の引き締まる思いとともに、尊敬と感謝でいっぱいになった。
「やな漁」体験後、爽快な天候のもと、雄大に流れる吉野川の川面を眺めながら、心尽くしの鮎の塩焼き弁当で昼食を満喫。午後は、対岸の堤防、集落、田園地帯をのどかに散歩。途中、名産の大和柿の集荷場に立ち寄り小休止。めいめい柿を試食し力を付けて古刹、榮山寺へと向かう。榮山寺は、藤原鎌足の孫、武智麻呂創建とのこと(養老3年、1288年前の昔)、歴史の重みに驚嘆するとともに境内には八角堂(1234年前)、梵鐘(1090年前)が現存し、さらに南朝三代行宮遺跡など、古代から近世にわたる日本の歩みが凝縮された古刹で、感銘の深いものがあった。最後に、ご協力くださいました地元のボランティアガイドの皆々様に心からお礼を申し上げます。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載