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イベント

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山の辺の道 を歩く!

“きらっと天理”から“卑弥呼の里”黒塚古墳まで

募集内容

実施日
2007年5月20日(日)

行程

天理参考館・・・石上神宮・・・永久寺跡・・・昼食・・・夜都伎神社・・・竹之内環濠集落・・・萱生環濠集落・・・長岳寺・天理トレイルセンター・・・崇神天皇陵・・・黒塚古墳展示館・黒塚古墳・・・JR柳本駅

レポート

実施日:2007年5月20日(日)

参加人数:150名

スタートは天理参考館の見学から。館内案内板の「創教93年」の文字に創教の古さを知らされた。世界の生活文化と世界の考古美術のテーマで展示されて いたが、中身の濃い収蔵品と思う。ここから班ごとの時差行動。柿本朝臣人麻呂の「未通女らが袖布留山の瑞垣の久しき時ゆ思ひきわれは」が万葉仮名で書か れた入口の句碑を見つつ、杉木立のなかに鎮まる石上神宮を参拝。神のお使いの鶏のコケッコーの響きが静寂の境内に懐かしく聞かれた。奈良朝以前から「神 宮」号を使ったのは伊勢神宮とここだけの由。
これより柳本まで山の辺の道の散策となる。石上神宮の神宮寺として盛時には大伽藍もあったが、本堂池を残すのみとなった内山永久寺跡を通り、昼食場所 「峠の茶屋・天理観光農園」に着く。ここまでは曇りがちで肌寒さも感じたが、一気に晴れ上がり、照りつける陽光のもと野外食事。自家栽培の素材を使った ヘルシーな定食弁当とデザートにあわ餅をいただく。食後の散策は、茅葺きの拝殿が美しい夜都伎神社を過ぎ、環濠集落の面影を残す竹之内・萱生の集落を経 て長岳寺へ。空海開基と伝わり、我が国最古の鐘楼門。本尊の阿弥陀三尊も玉眼を使った最古のものと聞く。本堂にて特別に公開いただいた狩野山楽筆の九幅の大地獄絵についてご住職の熱心懇切な絵解き解説を伺う。因果応報・勧善懲悪を説く三途の川、八大地獄、餓鬼・畜生・修羅道など、画面いっぱいの絵は圧 巻。来世のことでなく現代社会の告発図と申された。
コースの最後は「卑弥呼の里」。黒塚古墳と展示資料館を見学して予定通り柳本駅にて解散。時間が古代へ還っていく山の辺の道は、どこから歩いても、い つ歩いても飽きることがない。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載