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イベント

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越前海岸と戦国ロマンのまち・福井を訪ねる

募集内容

実施日
2004年9月25日(土)

レポート

実施日:2004年9月25日(土)

参加人数:156名

定年後の読書をきっかけに歴史に興味を持つようになり、一年前、歴史街道倶楽部に入会。今回、初めてツアーに参加させていただきました。名勝養浩館は福井藩主松平家の別邸。数奇屋風書院造建築と回遊式庭園で江戸中期を代表する名園だとか。よく手入れされ、風雅を満喫させてくれました。なかでも御湯殿などは珍しく思いました。おいしい昼食をいただいたあと、学芸員さんの講演で室町時代の福井(越前国・若狭国)の歴史を解りやすく説明していただきました。
福井城址ではガイドさんのユーモア溢れるお話で笑わせてもらいました。特に興味のあった北ノ庄城址の柴田神社では、落城の際の柴田勝家、お市の最期、その娘たちの切なさ、悲しみ、怒りの心境に思いを巡らすと、時代は過ぎ城は滅びても何か胸に迫り来るものを感じました。
丸岡城は現存する天守閣のなかで最も古い建築で小さな城。勝家の甥の勝豊が築いたユニークな建築に興味をそそられ、しばし見とれました。有名な手紙文「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな馬肥やせ」が、丸岡城に伝わった言葉だと初めて知りました。旧城下に本多家、有馬家の歴代の墓所が、現代まで朽ちることなく整然として保存されていることにも感心しました。史跡見学を終え、越前海岸の美しい波涛、自然の産物、呼鳥門などを見学しながらの帰路は、名残り惜しい思いを感じました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載