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イベント

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心のふるさと伊勢の生活と文化に触れる旅

募集内容

実施日
2004年6月27日(日)

レポート

実施日:2004年6月27日(日)

参加人数:92名

子どものころ、教師だった父が毎年生徒を引率して修学旅行に伊勢に行っていました。内宮の前で撮った写真とみやげ話から、私まで何回も行った気分でしたが、実は一度も行ったことがなく、いつかは本当に行きたいと思っていたところ、今回の企画を知り、参加しました。
伊勢市の方々やスタッフの皆様の案内のもと、グループに分かれて出発です。途中の町並みも神宮に配慮して妻入りの建物になっている。各家に願いの言葉がついた「しめ飾り」。その由来を聞きながら蔵の町、河崎へ。河崎商人館は、江戸時代からの酒問屋を修復して、町の歴史を伝えています。資料の展示も豊富で、往時の生活に想いをめぐらせました。ほか、ミニショップもあって楽しい。
少し行くと「川の駅」があり、どんどこ丸に乗って二軒茶屋へ。船上では涼しい風も吹いて、日常のせかせかも忘れるほど。大樟の下にある二軒茶屋餅本店で名物餅を買い、昼食は麦酒蔵の枡御膳。お洒落でおいしい。まちかど博物館では、膨大な民具に興味津々。さらさらと稲が風に揺れる水田の間を歩いて瀬戸物の和具屋さんへ。荷物を川からトロッコで蔵の奥まで運んだ名残もあり、貴重な資料が無造作に置かれたり、山積みされている。
少し歩いて外宮へ。熱心なガイドさんの説明に、皆じっくりと聞き入り、敬虔な雰囲気のなか、最後まで疲れることなくお参りできました。
折角の機会だからもう一日と、翌朝はウォークとは別に内宮へ。時間も早かっただけに、静寂さに気が引き締まる感じ。しっとりとした砂利道をガイドさんの柔らかい伊勢弁にのってゆっくり歩き、落ち着いてお参りできました。内宮からすぐのところに「おはらい町」と「おかげ横丁」がある。観光客が多く、急ににぎやかに。いろいろな店を楽しく見てまわり、赤福氷を食べて、今回の旅の締めくくりとしました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載