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イベント

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光秀・秀吉の戦跡を訪ねる

募集内容

実施日
2002年12月7日(土)

レポート

実施日:2002年12月7日(土)

参加人数:209名

倶楽部に入会して初参加の今回、時おり小雨が降る天候のもと、大阪と京都の中間に位置する大山崎から長岡京を、ボランティアガイドさんたちの説明を聞きながら、およそ6時間のウォーキングを楽しみました。
JR山崎駅近くの離宮八幡宮を出発。前半は、宝積寺、旗立松、十七烈士の墓、酒解神社をたどる天王山の山登り。といっても標高270メートルほどのものですが、途中でダウンする人が出るくらい、意外と勾配がきついところがあって、私もときどき足を止めざるをえませんでした。山頂へやっとの思いでたどりつくと、休憩がてら腰を下ろした石が昔の墓石の一部であったり、三角点のところにだれが描いたのか、豊臣秀吉の似顔絵が飾ってあったりと、なんとなく落ち着かない気分になってしまいました。
そして、後半の長岡京へと向かう道中、明智光秀が本陣を構えたという境野古墳群や恵解山古墳など、奈良でもないのになぜこんなにもと思うくらい、多くの古墳が点在することに驚きました。かずかずの戦場として有名なこの地は、なにか重苦しい空気が漂っている近寄り難い場所のイメージが私にはありました。それだけにこれまで車や電車で素通りするだけだったのですが、今回初めて実際に歩いてみて、このあたりは多くの歴史が入り交じった不思議な空間であることに気づきました。
最後に訪れた勝竜寺城公園で、細川ガラシャの数奇な運命に思いをめぐらせ、穏やかに流れている時を感じながら、今日訪れた場所のそれぞれに見合った時季に、今度はひとりで散策してみるのも悪くないかなと、ふと思いました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載