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イベント

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やさしい考古学~古代への旅・飛鳥~

募集内容

実施日
2002年5月18日(土)

レポート

実施日:2002年5月18日(土)

参加人数:147名

久しぶりに夫婦二人で出かけました。飛鳥は一度は行ってみたかった古代ロマンあふれるところ。今年こそはと思いつつ企画倒れに終わってあきらめかけていたのですが、倶楽部の案内に思わず乗った二人でした。
「鬼の俎、鬼の雪隠」は、幼きころ友と遊んだ秘密の場所のように思え、昔、人を捕らえて食べていたなんてウソのよう。「亀石」はで~んと構えた体にユーモラスな顔を持ちながら、西を向くと大災難が起こるという伝説。その顔からは想像もできず、二人で笑ってしまいました。一番驚いたのは、酒船石遺跡の亀形石造物と小判形石造物。組み合わせて導水施設を造り出しているとのことですが、当時の土木工事技術に感心して見入ってしまいました。
万葉文化館では、明日香村教育委員会の西光慎治さんの講演。キトラ古墳の壁画発見をはじめとして、考古学をやさしく語ってくださいました。また、明日香村埋蔵文化財展示室でも当時のことを熱心に解説していただき、力強い説明に発見の現場での様子をまのあたりにするように思えました。
最後に訪れたのが、飛鳥一望の地である甘樫丘。この丘の上で万葉人は何を見つめて、何を思っていたのでしょうか。愛しい君のことかしら、時代の行く末でしょうか。無粋な私たちには歌など詠めませんが、悠久の世界に時を忘れて浸っていたいという思いを残して、丘をあとにしました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載