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イベント

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淡路人形浄瑠璃と潮風香る島の城下町・洲本を訪ねる

募集内容

実施日
2001年12月8日(土)

レポート

実施日:2001年12月8日(土)

参加人数:133名

良い天気に恵まれ、淡路サービスエリアから見る白い明石海峡大橋、青い瀬戸内海、薄い水色の空のコントラストはとても綺麗でした。11時ごろバスは淡路人形浄瑠璃館へ到着。ここで人形の足遣いを体験させてもらいました。一生懸命に歩くしぐさを表現したつもりですが、気がついたら私は爆笑の渦の中にいました。人形遣いは卓越した技術が必要だと痛感。演芸員さんの説明の後、「壺坂霊験記・山の段」を観賞し、沢市・お里夫婦のハッピーエンドに感動しました。
淡路文化史料館では、館長さんが展示されているだんじりや、浄瑠璃人形について丁寧に説明して下さり、淡路島は昔からひらかれたところだったんだと思いました。
昼食後、徒歩で千福寺へ。真言宗のお寺で、日本南画の第一人者、直原玉青先生が空海の生涯をテーマに描いた絵があります。すべての部屋の襖に絵は描かれ、特にぼたんの間の絵は、筆の走りや墨ののり具合を間近に見ることができて感動しました。鑑賞後、あめ湯をごちそうになりました。
厳島神社では、神主さんから城下町洲本の昔の町並みについて説明を聞きました。境内には、著者船山馨さんの筆跡の「お登勢」の碑があり、テレビドラマでも放送されたお登勢の薄幸の生涯を思い出しました。その話でなじみ深い洲本城が、稲田騒動の影響もあって、取り壊されてしまったことは残念に思います。石垣が残る城跡にはめずらしい植物もあり、いろいろと楽しむことができます。
帰りの車窓から見た、ライトアップされた明石海峡大橋の風景はとても素晴らしいものでした。淡路島の歴史や豊富な食べ物で思い出に残る旅になりました。特に千福寺のある寺町の辺りは、観光にぜひおすすめしたいです。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載