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イベント

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伊勢街道を歩く~大神神社から長谷寺へ~

募集内容

実施日
2001年5月12日(土)

レポート

実施日:2001年5月12日(土)

参加人数:127名

数年前から街道歩きに興味を持ってあちこち歩き始めた。東海道、中山道、そして数々の古道…。けれども伊勢街道は歩いたことがない。そこにタイミング良く今回の企画。さっそく参加を決めた。集合場所のJR三輪駅で受付を済ませてグループごとにガイドさんとともに最初の目的地である大神神社へ。有名な神社だけにお参りの人が多い。お酒の神様でもあるので境内には大きな酒樽がずらりと並んでいる。「ここの中には本当にお酒が入っているのかなぁ」などとバチ当りなことを考える。
大神神社から平等寺を経て金屋の石仏、さらに先の海柘榴市観音堂までの細く続く道は昔と少しも変っていないような道。側溝には無数の小魚が泳いでいる。「あれはメダカかなぁ」。「いやメダカはもっと小さいよ」と話しあう中年男性の二人連れは、歴史のまちウォークの常連さんとか。「どこかでお会いしましたね」「あ、あの時の…」などという会話も聞こえる。少しずつ交流の輪が広がって行くのがうれしい。
昼食は仏教伝来の地の碑がある河川敷公園。芝生や石段に思い思いに腰かけてお弁当を広げる。青空のもとちょっとピクニック気分。昼食後は白山神社、十二柱神社、雄略・武烈天皇の宮跡と伝えられる地を訪れる。今は往時の繁栄をしのぶよすがもないが、お伊勢参りの盛んなころ、ここで人々は肩の荷を下ろし、体を休めたことだろう。
この辺りの伊勢街道は近くの山の辺の道と異なり案内板、標識などはほとんどない。地図を片手にブラブラ歩くには難しい所だ。しかし、街道沿いには古い町並みや歴史的にも興味深い伝承を残す史跡が点在している。
最後の長谷寺は、ボタンの開花が今年は早くすでに花は終った後。残念だったがこればかりは仕方ない。長い階段を上って十一面観音様にご挨拶して帰路についた。駅までの途中名物の草もちを買ってほおばった。昔懐かしい味がした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載