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イベント

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第11回~歩楽り発見~伊勢どっぷり倶楽部

燈火に浮かびあがる伊勢神宮コース

募集内容

実施日
2000年12月16日(土)~17日(日)

レポート

実施日:2000年12月16日(土)~17日(日)

参加人数:98名

大阪で育った私にとって「伊勢は修学旅行で行くところ」というイメージが強く、神宮にはなかなか足を運ぶことがなかったのですが、何より内宮は天照大神様が御座すところ。日本人なら一度はきちんとお参りしてケジメをつけておきたいと考えていた矢先、渡りに船とばかりに勇んで参加しました。
さて内宮の月次祭は深夜の行事でもあり、予想に違わず厳かな雰囲気の中での見学となりました。儀式が始まると太鼓の音が夜空に響き、闇の向こうから30人ばかりの神官が整列して、砂利の敷かれた道をザッザッザッと進んできたときには、なんとも身の引き締まる思いがしたものです。翌朝には外宮も参拝し、無事に私のケジメはつけられました。
神宮神田、御園、神道博物館の見学なども貴重な体験です。特筆すべきは神田、御園見学での、普通なら聞くことができない農園長のお話を聞けたことで、皆さん興味深く聞き入っておられました。こうした体験ができるのも、地元の伊勢市と観光協会、観光協会青年部の企画運営によるイベント「伊勢どっぷり倶楽部」と歴史街道ならではのことと思います。
翌日は注連縄作り体験の後、上野市のまちかど博物館をめぐり、名張市の夏見廃寺跡を見学しました。土産物もいろいろありますが、伊賀上野の「はさめず」という醤油は絶品で、ホント飲みたくなるくらい美味しい醤油です。
後日談ですが、所用で正月を伊勢の近くで過ごすことになり、注連縄作りを指導していただいた沖塚さんの工房を再び訪ねました。年末のお忙しい時期だったのですが「大晦日なら仕事も片付いているから」と歓迎していただき、よもやま話を聞きながら特大サイズの注連縄を作らせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載