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喜春城と子午線のとおるまち 明石

日本標準時子午線が通るまち・明石。大阪湾と播磨灘に面し、古くから海陸ともに交通の要衝として栄えたこのまちは、風光明媚な地として万葉の頃から多くの歌にも詠まれています。
平成12年3月にリニューアルする明石城(別名・喜春城)の巽櫓、坤櫓はともに国の重量文化財。震災復旧工事の完成を記念して、特別に内部を見学させていただきます。
明石市立天文科学館の14階展望室からは、世界一長い吊り橋明石海峡大橋と淡路島の姿が一望できます。
「時の道」をたどっていくと、柿本人麻呂をまつる柿本神社(地元では人丸さん)や同じく人麻呂ゆかりの寺・月照寺、「長寿の水」ともいわれ人丸山から湧き出る冷泉・亀の水などがあります。
見て、聞いて、「明石」の良さや歴史のロマンをお楽しみ下さい。
今回の講演は、郷土史研究家・池内高清氏による「明石の今昔」です。
午後からの散策は、ぶらり子午線観光ガイド連絡会の方々にご案内いただきます。

募集内容

実施日
2000年3月25日(土)

行程

明石市立勤労福祉会館(講演会)9:30・・・昼食(講演会場にて)11:20・・・〈ウォーク〉両馬川旧跡12:00・・・明石市立天文科学館・・・(時の道を通って)柿本神社 ・・・月照寺・・・亀の水・・・とき打ち太鼓・・・明石城・・・魚の棚(解散)15:30
※各ポイントで地元ガイドの説明案内があります

レポート

実施日:2000年3月25日(土)

参加人数:268名

一昨年の入会以来3回目のウォーク参加になりました。明石勤労会館に集合し、まず事務局の真木顧問のごあいさつで始まりました。顧問お話はウィットに富み、しかも短時間でその土地を紹介されるのには、いつも敬服しています。次いで池内高清氏の「明石の今昔」について講演がありました。明石の地名はかつて赤石であったこと、柿本人麿を代表とする古代文学と明石のかかわり、そして中世、近世とお話は進みました。池内氏のお話は郷土史研究家らしくコンパクトにまとめられ、良く理解できました。
昼食後、各班にわかれてウォークを開始。私たちの班のスタートは明石城です。明石城は元和4年(1618)幕府の命により小笠原忠真が築城したものです。天守台の石垣は築かれましたが、天守閣は建てられませんでした。今日は震災後、復旧した国の重要文化財、坤・巽の両櫓を、特別に拝見させていただきました。何回かの修理を経ていても昔のままの姿が残っているのは趣があって、結構なことと思います。
播磨三名水の一つ「亀の水」でのどを潤し、坂を上っていくと弘法大師が建立した月照寺があります。最初は城内の場所にあったそうですが、築城のためにこの地に移されたそうです。その山門の重厚な造りには心を打たれました。月照寺の隣は柿本神社です。お参りのご利益として、航海安全などのほかに眼病の回復でも知られているそうです。境内の桜の木には、眼病が癒えた人がついてきた杖を差したところ、その杖が成長し、毎年花を咲かせているという伝承が残されています。このあたりは桜が多く、その時期にもう一度訪れたいと思います。
赤トンボの子午線標識を見てから天文科学館でしばし休息して、源平合戦の両馬川旧跡、その合戦で敗れた平忠度の右腕を埋めてまつった腕塚神社を最後に、ウォークは終わりました。解散後は「魚の棚」界隈を散策し、帰途につきました。天候にも恵まれ、誠に有意義な一日を過ごすことができました。