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黒壁と北国街道のまち・長浜

かつて秀吉の城下町として栄えた長浜は、中山道と北陸を結ぶ北国街道が走り、歴史の面影を偲ばせる町並みや曳山まつりといった古き良き時代の文化を守り続けてきました。
長浜城、大通寺で湖北・長浜の時代の息吹を感じ、黒壁スクエアで夢と浪漫に触れましょう。
講演は、長浜史学会会員・川村明氏による「秀吉公の出世街道・長浜」を予定。午後からは、長浜観光ボランタリーガイド協会の案内により、長浜のまちを散策します。

募集内容

実施日
1999年11月13日(土)
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
長浜市・(社)長浜観光協会 長浜観光ボランタリーガイド協会

行程

グリーンホテルYes長浜(講演会)10:00・・・昼食(豊公園)12:30・・・長浜歴史博物館13:30・・・旧長浜駅舎鉄道資料館14:00 ・・・知善院14:30・・・大通寺15:00・・・黒壁スクエア15:30

※各ポイントで地元ガイドの説明案内があります

レポート

実施日:1999年11月13日(土)

参加人数:106名

日ごろ、愛車に(といっても自転車ですが)「歴史街道」のステッカーを貼り、いささか誇らしげにまちを走り回る歴史好きの私ですが、これまで「歴史のまちウォーク」の日程と自分の予定が合わず、悔しい思いをしていました。今回やっと念願がかない、参加することができました。
午前中は講演会。長浜史学会会員の川村明氏による「秀吉公の出世街道・長浜」で、長浜というまちの持つ歴史の重みを学びました。
秀吉といえば『大坂城』と短絡的に結び付けて考えていましたが、実は秀吉の出世のきっかけとなったのが、ここ長浜の地であったということを知りました。秀吉に限らず、戦国時代に「われこそは」と天下取りを目論んだ武将たちは、近江の地が夢実現の要になることを心得ていたのですね。秀吉が他より抜きんでたのは、運の強さもありますが、何よりも人材登用の巧みさと、先見の明があったためだと思います。石田三成も、その業績が再評価されつつあるということで、何でも物事を一面から見ずに、多角的に見て判断することが大切だと分かりました。川村氏の長浜に対する愛情と誇りが感じ取れる、ユーモアに富んだ語り口が印象的でした。 午後は各班ごとに長浜のまちを散策。長浜城歴史博物館で、文化や歴史を学び、ちょっぴり秀吉公になった気分を味わいました。その後、旧長浜駅舎鉄道資料館で鉄道の歴史に触れ、北国街道では今も残る馬つなぎ石や、むしこ窓の古い家などに、往時のにぎわいをしのびました。
長浜は、知善院や大通寺という歴史ある寺院が、今も人々の日常的な心のよりどころとして存在していますし、黒壁スクエアという「いま」や「未来」を感じる空間も、町並に違和感悪溶けこみ、歩けば歩くほど魅力的なまちです。長浜観光ボランタリーガイドの皆さんによる、地元の人ならではのとっておきの話もたくさん聞くことができ、秋の一日を心豊かに過ごすことができました。