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「沢庵とひぼこのふるさと 城下町・出石」

但馬の小京都、「城下町・出石」。
岩山を切り開いた天日槍の国生み伝説や、古事記に登場する出石乙女の恋物語など、はるか昔のロマンを伝えるまち。
かつての人々の夢を語る偉大な遺産を前に、情緒豊かなまちなみを一緒に歩いてみませんか。
夜には、地元講師の歴史講演会を開催します。
また、希望者には名物の「出石そば」のそば打ち体験や「出石焼」の絵付け体験を楽しんでいただきます。

募集内容

実施日
1999年9月17日(金)~18日(土)
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
兵庫県・出石町・出石町観光協会・出石グランド時を奏でるホテル

行程

【1日目】
新大阪駅前9:30出発===出石(昼食・まちなみ自由散策)12:00頃着
※自由散策:出石城・辰鼓楼・家老屋敷・宗鏡寺・町立資料館・おりゅう灯籠など
※オプション:そば打ち体験・出石焼き絵付け体験=== 出石グランド時を奏でる ホテル(泊)
※夜の歴史講演会

【2日目】
出石9:00出発 鬼伝説のふるさと・大江町 ※散策箇所:酒呑童子の里・二瀬川渓流、鬼瓦公園など=== 新大阪駅前17:00頃着

レポート

実施日:1999年9月17日(金)~18日(土)

参加人数:91名

「但馬の小京都『城下町・出石』。岩山を切り開いた天日槍の国生み伝説や、古事記に登場する出石乙女の恋物語など、はるか昔のロマンを伝えるまち」と書かれた案内を見て、出石を全く知らない私はどのような町かと興味津々、妻とともに参加した。前日までの台風で天候を心配したが、当日は幸運にも晴天。
予定通りバスは新大阪駅を出発し、正午すぎに「出石グランド時を奏でるホテル」に到着。昼食後2班に分かれて散策に出発した。まずは出石城跡へ。登場橋を渡り、最近再建された登場門をくぐり、本丸跡に昭和43年に復元された隅櫓に向かう。石垣の上で地元の語り部からユーモアたっぷりの説明を聞き、出石が江戸時代の丹波地方で最大の藩であったことや、京都・福知山・宮津への交通の要衝として大いに繁栄したことを知る。
その後「お家騒動」の首謀者とされた家老・仙石左京の屋敷跡に建つ家老屋敷を見学。町のシンボル辰鼓楼の横を通って、町立資料館、赤壁の酒蔵を経て、妻が最も期待していた宗鏡寺に。そこでは沢庵和尚の作と伝えられる庭園や小庵「投淵軒」などを鑑賞し、「夢見の鐘」をついた。その後、明治館、諸杉神社などをめぐって自由散策。美しい白磁の出石焼の窯元を訪ね、悲恋物語伝説の「おりゅう灯籠」を見てからホテルに戻る。夜は「出石城下町を活かす会」会長の講演や、クイズラリー抽選会が催された。
2日目は出石町を出て加悦町へ。古墳公園では1600年前の古代に思いをはせた。祝合併45周年とある役場前で町の歴史を聞いた後、約500メートルの「ちりめん街道」を歩く。わずかな道程に丹後ちりめんの一大生産地として繁栄した面影の偲ばれる建物が、所々に残っているのに侘しさを感じた。
午後は大江町を渓流に沿って山奥へとバスは走り、銅鉱山跡地に建つ「日本の鬼の交流博物館」を見学。前庭の5メートルの鬼瓦に圧倒された。この後、黒木の鳥居に古式さを感じる元伊勢内宮皇大神社に寄る。最後に「鬼瓦公園」で全員の記念写真を撮り、充実した行程を済ませて一路帰途についた。