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桜と修験道のまち・吉野を訪ねる

吉野は、古来より山岳信仰の場として知られ、やがて役行者により修験道の聖地となりました。萌えいずる美しい若葉が全山をおおう季節の吉野へ、近鉄大阪あべの橋発・橿原神宮前駅停車の特急「さくらライナー」で訪ねます。
車内(往路)では、真木嘉裕(歴史街道推進協議会事務局顧問)の近鉄沿線の歴史街道にちなんだ講演、吉野町のPRを受けます。

募集内容

実施日
1999年5月15日(土)
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
吉野魅惑体験フェスティバル実行委員会・奈良県・吉野町・吉野町観光協会・吉野山観光協会・近畿日本鉄道株式会社

行程

9:28あべの橋 近鉄あべの橋駅===10:21橿原神宮前〈車中にて〉===11:12吉野 吉野駅===如意輪寺 如意輪寺・・・(昼食)竹林院・・・吉水神社 吉野山ビジターセンター・・・金峰山寺16:47 吉野17:37
橿原神宮前===18:21あべの橋

レポート

実施日:1999年5月15日(土)

参加人数:167名

歴史街道倶楽部に入会して3年。主人が今年定年になり、やっと私たち中心の生活に入れたので、そろって参加しました。
貸し切りの近鉄特急「さくらライナー」であべの橋駅出発。列車内もゆったりと申し分なく、事務局顧問の真木嘉裕氏のトークをはじめ、いたれりつくせりの車中サービスに満足でした。
吉野には何回か桜見物で訪れたことがありますが、今回初めて新緑の吉野山を訪れました。全山一色の淡い緑の柔らかさに囲まれて、これぞ萌えいずる吉野山。心身まで柔らかくほぐれて、多くの歌人が訪れて歌を詠んだ理由が分かったように思います。森林浴にひたりながら、主人の顔もいっそう優しくうれしそうに見えました。
そんな自然の穏やかさを持つ反面、吉野は古来より山岳信仰の聖地です。金峯山は修験道の根本道場として万人に導崇され、多くの修行者が宗派を超えて現在も入峯修行を行っています。いにしえの繁栄を伝える史跡を訪ねながら、修験の厳しさについても吉野の職員の方たちの説明で知ることができました。地域の歴史に誇りを持ち、故郷を愛する気持ちが感じられる語りそのものも印象的でした。
趣味の一つに朱印収集を楽しんでいますが、この度は如意輪寺、大日寺、吉水神社、金峯山寺の4ヵ所でいただき、朱印頁を増やすことができ悦に入っています。また、後日、お土産でいただいた大峰山の超名水「ごろごろ水」を使ったコーヒーを飲みながら「年中ごろごろと湧き出るこの名水が吉野山の桜を育てて
いる」などと、主人と一緒にまた吉野山の話題に花が咲きました。
7月には、吉野山観光協会吉野桜園より当たりましたと、手すきの吉野和紙の便箋と封筒を送っていただき、忘れられない吉野山となりそうです。