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イベント

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デカンショのまち・丹波篠山

“やすらぎの城下町”

第8回の歴史のまちウォークは、NHK連続テレビ小説「甘辛しゃん」でもおなじみ、丹波杜氏のふるさと、篠山を訪ねます。
篠山では「篠山城大書院を、本格木造でよみがえらそう」という復元工事がすすめられ、5月3日には上棟式が行われる予定です。
当日は「ディスカバーささやま」のガイドの方の説明を聞きながら、散策します。

募集内容

実施日
1998年5月23日(土)
主催
歴史街道倶楽部事務局
後援
兵庫県・篠山町・篠山観光協会

行程

篠山市民会館・大会議室〈歴史講演会〉10:00・受付 10:30開始(約1時間)・・・篠山城跡(昼食・篠山城大書院復元状況見学)・・・小林家長屋門・・・お徒士町武家屋敷群・・・春日神社・・・篠山歴史美術館・・・丹波杜氏酒造記念館・・・河原町妻入商家群(能楽資料館・丹波古陶館・・・解散16:00頃

レポート

実施日:1998年5月23日(土)

参加人数:183名

催しは、篠山町の篠山城大書院復元室次長の今井進氏の講演から始まりました。古代から交通の要衝であり、徳川家康の築城の命によって生まれた城下町、篠山とその文化をめぐるお話はとても分かりやすく、多くのことを教えていただきました。
講演の後は、知識を自分の目で確かめるために、いよいよウォークに出発。最初は篠山の中心、篠山城跡です。復元中の代書院を見学するなどしてから、昼食で腹ごしらえ。その後、周辺の小林家長屋門やお徒士町など武家の生活を今に伝える屋敷群を見て歩きました。「ディスカバーささやま」のガイドの方々の案内は本当に有難いものでした。一つの説明にも気持ちがこもり、熱心に話してくださる姿に頭の下がる思いがしました。
次に訪れた春日神社の境内には能楽堂がありました。年3回、奉納の能が行われる場所です。丹波は中世から丹波猿楽のふるさととして知られる場所でもあるそうです。篠山歴史美術館での江戸時代の美術工芸品、埋蔵文化財などの展示は興味深く、丹那杜氏酒造記念館では、全国に丹波の地名を知らしめた酒づくりの職人たちの創意工夫と努力に感心させられました。最後に訪れた河原町妻入商家群は江戸時代以来の歴史ある商店街。昔の構えの商家が軒を連ね、合間には能楽資料館や丹波古陶館などもあります。商家群を散策していて、一軒のお店のウィンドウに飾られた人形に目が止まりました。ちりめんなどの昔の布で作られた可愛い人形です。お店の人に話を聞くと、若いその方の手づくりとのこと。昔風の町並みに、昔のものを大切にしている人がいることを知り、心豊かな思いで帰路につきました。
ウォークを通して歩いていて、万歩計が1万5千歩ほど。もう少しいけたかも。でもみんなが楽しめるにはちょうどいい位だったのではと思います。初めて訪れた篠山は、思いでいっぱいの土地になりました。