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イベント

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文楽鑑賞会

文楽公演鑑賞とバックステージ見学

募集内容

実施日
2008年7月25日(金)・26日(土)

行程

文楽鑑賞:「お夏・清十郎五十年忌歌念仏」笠物狂の段、「鑓の権三重帷子」浜の宮馬場の段・浅香市之進留守宅の段・数寄屋の段・岩木忠太兵衛屋敷の段・伏見京橋妻敵討の段===バックステージ見学

レポート

実施日:2008年7月25日(金)・26日(土)

参加人数:7月25日 30名 / 26日 17名

「文楽」という伝統芸能に触れる機会が少なかったというよりも、「観たいな」という思いはあるのだけれど、わざわざ行くのはどうも。こんな気持ちでおりましたが、歴史街道倶楽部の催しを幸いに楽しませてもらっています。
「鑓の権三」は、随分と昔ですが、篠田正浩監督が郷ひろみさん・岩下志麻さんを主役に映画化し、ベルリン映画祭で芸術貢献賞を受賞された、その元になった演目です。生憎と映画は観ておりませんが。男の出世欲と女の嫉妬心が巻き起こした不義密通の濡れ衣の顛末を、「お家が大事」の武家社会、武士の気概、また、仇討ちをしなければ武士の面目が保てないという理不尽さを織り交ぜて見せてくれます。大夫さんの語りと太棹三味線の織りなす妙味、演じているかのように扱われる人形遣いに酔ったひとときでした。
バックステージ見学では、観客席から想像していた以上の、舞台の奥行きの深さに驚きました。また、大夫・三味線弾きの皆さんが演じておられる舞台手前の床がざらざらとしているのが、塩によるものであり、清めてから舞台に立っておられているというのにも驚きました。舞台で演じるということへの熱い思いに触れることもできました。
参加するたびに新しい発見があり、清新な気持ちにさせていただける企画でした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載