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新春文楽鑑賞会

大夫と三味線による解説と実演

大夫と三味線による解説と実演の様子

初春公演パンフレット

近畿文化会との共同企画で恒例の「新春文楽鑑賞会」を開催します。
初春文楽公演開演に先立ち、会員限定特別企画として大夫と三味線による解説と実演を行います。文楽の見所をわかりやすく紹介していただいた後、劇場にて文楽初春公演第1部を鑑賞していただきます。
最初の演目は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」。奥御殿でおこるお家騒動の中、忠義一途に奮闘する乳母・政岡の苦悩と情愛を描きます。続いて播州・姫路で手代と主人の娘とが恋仲となった「お夏清十郎」の物語。「寿連理の松(ことぶきれんりのまつ)・湊町の段」では、清十郎が奉公先から堺の生家に戻され、十日戎で賑わう堺湊町を舞台に繰り広げられる商家の騒動。その結末は…。最後に「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)・渡し場の段」。道成寺の鐘の伝説を題材にした文楽の代表的な作品で、恋路を突き進む「清姫」の情念が心に響きます。
新春恒例文楽鑑賞会、皆様のご参加お待ちしております。

募集内容

実施日
2010年1月22日(金) 雨天決行
集合場所
国立文楽劇場 正面入口  (近鉄・地下鉄「日本橋駅」7号出口から徒歩1分)
受付・集合
受付=9時45分  開演=10時00分 
募集人数
50名(先着順)
参加費用
お一人様 大人7,500円
※観覧料、講師料、プログラム代、幕間の昼食代(弁当、お茶)を含みます。
※集合場所までの往復交通費など個人的な費用は各自負担となります。
スケジュール
内容
10:00 大夫と三味線による見所解説と実演
10:40 劇場へ移動
11:00 初春文楽公演第1部鑑賞
・伽羅先代萩 竹の間の段 御殿の段
・お夏清十郎 寿連理の松 湊町の段
・日高川入相花王 渡し場の段
15:10終演予定 
※諸事情により一部変更になる場合があります。
主催
歴史街道推進協議会・近畿文化会

レポート

実施日:2010年1月22日(金) 雨天決行

参加人数:44名

集合時間を勘違いしていて、文楽劇場に到着後、まだ時間もあるのでコーヒーでも飲もうかと思っていたら、歴史街道の方に「山田さんですね」と問いかけられてびっくり。私が参加者の最後であったようですが、それでも気がつかず「皆さん早く来ておられるのですね」といってしまいました。会員限定で解説していただける部屋に入ると皆さんそろっておられて恐縮しました。
さっそく文楽における大夫と三味線の基本的な仕草や弾き方について、わかりやすく楽しく解説していただきました。特に大夫の侍、町人、などなどの声の出し方や、そのときどきの三味線の臨場感あふれた音の出し方がよくわかって、よかったと思います。その後、新春公演第一部を鑑賞しましたが、事前に予備知識として、大夫さんが座る際にはお尻に椅子を敷き、さらには腹にはどっしりとするように砂袋を入れておられることや、三味線方はお尻をべったりと落として座っているので、舞台では大夫の方が大きく見えるが、実際に立ち上がると三味線方の方が背が高い場合もあるなどの話を聞いていたので、それらを思い出しながら楽しく鑑賞できました。
年に一、二度しか文楽を鑑賞していない私ですが、人間国宝といわれる竹本住大夫さんの年齢を感じさせない臨場感あふれる熱演にはただただ感銘を受ける次第です。人形遣いと大夫、三味線、それぞれの名人がぴったりと息が合うことによって成り立っている文楽ですが、わかりにくいところは字幕を見て理解できるように配慮されているのもうれしく思います。この伝統ある文楽が、いついつまでも演じられることを切に望んでいます。