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国立劇場 事前解説付き

【文楽鑑賞会】9月文楽公演『心中天網島』

『心中天網島』道行名残の橋づくし(写真提供:国立劇場)

東京国立劇場での9月文楽公演鑑賞会を開催します。

演目は、近松門左衛門作『心中天網島』。近松作品の中でも最高傑作といわれるこの作品は、享保5年(1720)に実際に起きた心中事件をもとに創られたものです。
大坂天満の紙屋治兵衛は、妻子のある身でありながら、曽根崎新地の遊女・紀伊国屋小春と心中の約束を交わすほどの仲になります。
そんな二人を心配する周囲の人たち。その善意が、二人を心中へと導いてしまいます。
治兵衛と女房のおさん、遊女小春、治兵衛の兄の粉屋孫右衛門らの間で繰り広げられる、義理と人情、苦しみ、切なさを描きます。

鑑賞前の事前解説は、文楽座技芸員にご登場いただき、実演と見どころの解説をしていただきます。

募集内容

実施日
2019年9月23日(月・祝)
集合場所
国立劇場 伝統芸能情報館3階
(東京メトロ「半蔵門駅」6番出口(エレベーター・エスカレーターあり)・1番出口から徒歩5分
 または、「永田町駅」4番出口から徒歩8分)
受付・集合
集合時間:9時30分
募集人数
40名(先着順)
参加費用
お一人様  歴史街道倶楽部会員10,000円(税込) 一般11,000円(税込)
観覧料、講師料、幕間のお弁当・お茶代を含みます。
集合場所までの往復交通費など個人的な費用は各自負担となります。
主催
歴史街道推進協議会
協力
国立劇場

行程

9:45 文楽座技芸員による実演と演目の見どころ解説
10:30 劇場へ移動 
11:00 『心中天網島』鑑賞
15:00 終演予定 
※諸事情により一部変更になることがあります。

申込方法

ハガキまたはFAX、メールに会員番号、氏名、電話番号を明記の上、
歴史街道倶楽部 「文楽・心中天網島」係
までお申込みください。

住 所: 〒530-0005 大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル7階
FAX: 06-6223-7234

メール: club-info@rekishikaido.gr.jp

申込締切日

2019年7月17日 (水)

レポート

実施日:2019年9月23日(月・祝)

参加人数:16名

文楽人形を前に熱弁を振るう吉田玉翔さん。左のお二人の左側が玉路さん、右側は玉峻さん。

 東京での初の文楽鑑賞会を実施しました。まず、レクチャールームにて人形遣い主遣いの吉田玉翔(たましょう)さん、左遣いの吉田玉路(たまみち)さん、足遣いの吉田玉峻(たまとし)さんにご登場いただき、実演を交えての解説です。文楽の人形遣いは、世界でもめずらしい三人遣いというもの。足遣い10年、左遣い10年でやっと主遣いに。60歳から花が咲く、まるでセミの一生と玉翔さん。公演のたびに、役に合わせて鬘(かつら)をつけたり衣装をつけたり、小道具をそろえるのも人形遣いが担当しています。
 解説のあと、場所を移して観劇。演目は『心中天網島』。享保5年(1720)に実際に起きた心中事件をもとに作られた、近松作品の中でも最高傑作といわれるもの。町人社会に取材し、義理や人情、恋愛などを描く「世話物」の代表作でもあります。心中に至るまでの張りつめた空気、人形の悲しげではかない姿に人形遣いのワザを実感しました。

歴史街道倶楽部会員誌『歴史の旅人』より転載