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イベント

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西大寺大茶盛と南都の舞楽

募集内容

実施日
2008年3月16日(日)

行程

近鉄大和西大寺駅・・・西大寺(本堂・四王堂・愛染堂 昼食・大茶盛)・・・秋篠音楽堂「第7回ならのおと南都の舞楽」鑑賞

レポート

実施日:2008年3月16日(日)

参加人数:75名

暖かな陽気に恵まれ、青空の下、めじろが桃の花の蜜を吸い、しきりについばんでおりました。
西大寺は天平神護元年(765)、称徳天皇が鎮護国家の祈願のため、建立。創建当時は広大な面積、百十数の堂舎。奈良の東大寺に対する西の大寺でした。その後、再三の災害で衰退。鎌倉時代に叡尊が復興。本堂、丈六の十一面観音、四天王像、叡尊像、本尊釈迦如来像、いずれも重文です。大学の仕事を兼務されているお僧が詳しく説明してくださり、聞きての一行も熱心に聞き入りました。拝観後は、陽光の射す大広間で、歴史街道倶楽部のために大茶盛を催してくださいました。
大茶盛も叡尊が万民豊楽を祈願して、今に続く770年の伝統行事です。茶碗の高さ21センチ、口径36、周囲107、茶杓長さ39、茶筅36、釜高さ21、周囲100、容量13.5リットル、その他、どれも驚く程大きなお道具です。茶道の心得のない私にとって、お茶会は冷や汗の出る緊張の場ですが、お隣の方に助けられて、大茶碗を掌にしたころには、あちらこちらと笑いが興りました。

 和みつつ 今日一〇〇人の 大茶盛
 段重の 内朱に映える 木の芽和え

午後は秋篠音楽堂で、南都の舞楽を鑑賞。数年前から舞楽に興味を持ち、2~3回、四天王寺舞楽を鑑賞しましたが、南都の舞楽は今回が初めてです。このイベントも今回の参加の意義の一つです。奈良大学名誉教授で南都楽所楽頭の笠置侃一先生の雅楽の講演。引き続き、笙、篳篥、竜笛、羯鼓、太鼓、鉦鼓の三鼓、琵琶、箏に合わせて、高麗の青装束、唐の赤装束の舞人が、これもこの日のために、おめでたい管絃舞楽の萬歳楽、聖徳太子が好まれた蘇莫者、客人と主人、お酒を注ぐ人の愉快な胡徳楽が舞われました。しばし、天平人になった一刻でありました。

 春の日や 南都の舞楽 神妙に

歴史街道ならではの企画だったと感謝いたしております。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載