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イベント

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歴史街道再発見の旅・戦国~江戸ネットワーク

但馬の自然と歴史・文学ロマンをたどる

募集内容

実施日
2005年11月11日(金)~12日(土)

行程

【1日目】
JR新大阪駅前(貸切バス)===史跡生野銀山===生野まちづくり工房井筒屋===和田山「山城の郷」(昼食)===史跡竹田城跡===城下町竹田・寺町通り===表米神社===城崎温泉「千年の湯古まん」(宿泊)

【2日目】
城崎文芸館(貸切バス)===コウノトリの郷公園===出石(昼食)・・・出石城跡・・・辰鼓楼・・・宗鏡寺・・・家老屋敷・・・史料館===JR新大阪駅前

レポート

実施日:2005年11月11日(金)~12日(土)

参加人数:21名

まずは朝来市生野町で本陣跡など見たあと、平安初期の大同二年(807)に発見されたという「生野銀山」を見物しました。紅葉が美しい庭を通り、観光坑道から中へ入ると江戸時代の人夫姿の電動人形が、さまざまな作業をしている。三日分の食料を持って狭い坑内で寝食をしたと聞いて、私なら気が触れるのではないかと思いました。
昭和十九年国史跡に指定された竹田城跡は、室町期から戦国期にかけての山城跡で、「虎臥城」とも呼ばれ、穴太流石積み技法で積まれた石垣は鳥が翼を広げたよう。建物はすでになく樹木も少なく、石垣が無聊をかこっていて、いかにも古城の趣がありました。城跡の麓にあり城下町の往時を偲ばせる寺町通りや、表米神社を散策後、山陰地方屈指の温泉地、城崎温泉に宿泊して外湯めぐりを楽しみました。
翌日は、まず城崎文芸館で城崎ゆかりの文人墨客の作品に触れ、平成十七年九月に試験放鳥が行われた兵庫県立「コウノトリの郷公園」でコウノトリの舞を見物。野生に帰すための苦労が偲ばれました。
出石町の名物「出石手打ちそば」で昼食、伝統工芸品出石焼の小皿に盛ったそばが一人前五皿。信州そばの流れをくむといいます。その後、但馬の小京都といわれる出石の町を散策。室町時代に山名氏が築いた出石城跡、今も時を告げる望楼、物見櫓形式の辰鼓楼は町のシンボル。沢庵和尚ゆかりの宗鏡寺は紅葉が美しく、仙石家家老屋敷は一見平屋に見えますが、隠し二階があり、不意の襲撃に備えたものといいます。
二日間にわたり各所で地元のガイドさんの名調子があり、退屈する閑のない楽しい旅でした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載