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イベント

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紀伊半島こころの旅④

高野山と宿坊体験・龍神温泉

募集内容

実施日
2005年9月9日(金)~10日(土)

行程

【1日目】
JR新大阪駅(貸切バス)===慈尊院===高野山(昼食・奥の院・金剛峯寺・根本大塔・金堂・大門・徳川家霊台・女人堂)・・・福智院(宿泊)

【2日目】
朝の勤行(福智院本堂)・・・大師教会本部(受戒)・・・霊宝館===高野・龍神スカイライン===龍神温泉(昼食・入湯)===黒潮市場(休憩)===JR新大阪駅

レポート

実施日:2005年9月9日(金)~10日(土)

参加人数:22名

慈尊院から町石道を少し歩いたのち、バスにて高野山山上への道を登る。徒歩だとさぞ大変だろうと車中で左右に揺れながら考えた。女人堂では古の女性の信仰の強さを思う。そして壇上伽藍へと石段を上がり、金堂へ参る。雷鳴に続くどしゃ降りを根本大塔の軒で避ける。中の橋からいよいよ奥の院へ向かう。阪神大震災の供養塔に手を合わせて、雨後のしっとりした大木の間に並ぶ墓石を見つつ、御廟橋を渡り燈籠堂、そして御廟に線香を立てて拝む。宿坊での夕食は朱塗りの膳に並んだ料理の数々を楽しんだ。温泉まであるとは驚きであった。夜の講演で『世界遺産でもある高野』を目指すとの町長の言葉を心強く思った。翌日、朝の勤行に参加。大師教会での受戒。高野山を後に龍神スカイラインを通り龍神へ。『季楽里』は木を沢山に使った建物でいい時を過ごせた。バスは日高川に沿って下っていった。
シリーズに全部参加出来て幸せだった。心に残ったことを思い返すと、一回目は伊勢路の馬越峠の石畳を踏みしめ無事に越えられたこと。松本峠から見た七里御浜の海の色。二回目は中辺路の牛馬童子。継桜王子で出会った霧の流れる風景。本宮大社の静寂なたたずまい。大門坂。近くまで歩けた橋杭岩。三回目は御開帳中の青黒色の大きな金剛蔵王権現像。金峯山寺の朝の勤行に参加し法螺貝の音に包まれたとき。洞川の女人結界門。緑の色彩が美しいみたらい渓谷も歩けた。
それぞれの参詣道を訪ねて私なりにその心を感じて安らかな気持ちになれたことを感謝し、今後の日々に活かしたいと思っている。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載