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イベント

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歴史街道時空の旅・メインルート平安~室町

京の三名水・貴船の川床料理と 祇園祭・宵々山

募集内容

実施日
2005年7月15日(金)

行程

JR京都駅(貸切バス)===醒ヶ井===京都御苑・県井・祐ノ井・染殿井・・・染井(梨木神社)===貴船・・・昼食・・・貴船神社===円山公園・・・八坂神社

レポート

実施日:2005年7月15日(金)

参加人数:42名

まずは「醒ヶ井(左女牛井)」を訪ねた。ここは源義経が住居としていた堀川邸の井戸と伝えられている。また、室町中期の茶祖である村田珠光や千利休などが愛用した名水でもある。戦時中の建物疎開で一度埋められたが、平成三年に醒ヶ井通にある京菓子店の亀屋良長が井戸を掘り直し復活した。店の入り口の植え込みの側に六十センチ四方の黒い石の水盤と亀の石があり、店先の壁には二枚の町名表示板が下がっている。一枚は仁丹マーク入りの「下京区醒ヶ井通四條上ル藤西町」。もう一枚は錆で文字が消えかかっている。おいしい水をいただきながら、店の主から歴史と由緒を詳しく聞く。
その後、バスで移動して、堺町御門から京都御苑に入る。鷹司邸跡・西園寺邸跡・蛤御門を見ながら、名水「県井」に着く。洛陽の名水といわれ、平安時代の『大和物語』に記されている。江戸時代には一条邸の一部となったが、その昔には井戸のそばに縣宮があり、井戸水で身を清め地方官任官を祈る人が多かったといわれている。新築された京都迎賓館の近くに「染殿井」がある。井戸の跡があるのみ。近くに梨木神社があって「染井」の水が沸いており、染殿井と同じ流れのようだ。
加茂街道を北上して、貴船の川床に設えた桟敷で昼食を取る。ときたま流れに足をぬらし、涼しげなせせらぎを聞きながら、おいしい鮎やハモ料理などをご馳走になった。貴船神社の本殿などが狭い山間に散在しており、参拝する。帰りは八坂神社に参拝して解散。二日後の七月十七日には祇園祭のハイライト山鉾巡行が行われるがこの日は宵々山。三十二基の山鉾の駒形提灯に灯が入り、人の波が街を埋め尽くしていた。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載