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イベント

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世界遺産登録記念・紀伊半島こころの旅③

吉野・天川 修験道の真髄に触れる

募集内容

実施日
2005年5月27日(金)~28日(土)

行程

【1日日】
JR新大阪駅(貸切バス)===吉野・如意輪寺===中千本操車場・・・桜の広場にて昼食・・・竹林院庭園・・・勝手神社・・・吉水神社・・・金峯山寺蔵王堂・・・仁王門・銅の鳥居・・・旅館「さこや」

【2日日】
吉野(貸切バス)===天川村・洞川温泉===大峯大橋・女人結界門=名水百選・洞川湧水群ごろごろ水(車窓より)===洞川エコミュージアムセンター===龍泉寺・・・面不動鍾乳洞===昼食===みたらい渓谷散策===天河大弁財天社===JR新大阪駅

レポート

実施日:2005年5月27日(金)~28日(土)

参加人数:25名

吉野山といえば、桜の名所として名高いが、今回は山岳信仰修験道の拠点としての吉野山と、大峯登山の入り口として栄えた天川村を訪ねる旅。吉野の金峯山寺蔵王堂では、世界文化遺産登録を記念して秘仏、金剛蔵王権現像の特別御開帳の最中で、拝観できたのはたいへん幸運であった。天地を高く蹴り上げ、頭髪は逆立ちして乱れ、口の両側から牙をむき出す濃紺の忿怒の形相は、すべての悪魔をはらうことを表しているそうだが、私はすっかり圧倒されてしまった。
翌日、早朝勤行に同室の方々と参加し、前夜の吉野町文化財保護委員、桐井雅行先生の楽しく面白かった吉野山四方山話を思い出しながらお参りした。その間、法螺貝が鳴り響いて、にわか修験者の気分を味わった。以前、円空仏を尋ねて天川村を訪れたとき、修験者たちが歩く大峯登山道には女人結界があると知らされた。今回、長年の念願が叶ったのであるが、地図を見ると大峯山寺をめざすいくつかの登山道にはそれぞれ女人結界がある。今は時代の流れに沿って、その範囲は山上ヶ岳をめぐる地域だけと狭くなっているので、相当険しいようだが、ぜひ極めたい夢を持っている。
写真で見るみたらい渓谷の紅葉は素晴らしいの一言に尽きるが、新緑に囲まれた遊歩道は、適度の森林浴となって疲れた体を癒してくれた。秋に再度訪れたいコースである。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載