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イベント

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日本の美シリーズ(雅の世界)・メインルート

紫式部と源氏物語

募集内容

実施日
2005年6月17日(金)~18日(土)

行程

【1日目】
JR京都駅(貸切バス)===紫式部墓===廬山寺===石山寺・・・昼食===三室戸寺===宇治市源氏物語ミュージアム===京阪宇治駅・JR宇治駅

【2日目】
宇治観光ボランティアガイドクラブ・服部喜代子さんの案内 宇治市観光センター・・・平等院・・・橋姫・・・夢の浮橋・・・昼食・・・塔の島・・・早蕨・・・宇治上神社・・・総角・・・蜻蛉・・・手習・・・椎本・・・東屋・・・京阪宇治駅

レポート

実施日:2005年6月17日(金)~18日(土)

参加人数:9名

京都駅を出て堀川通を北に向かう。車中で説明などあり、ボランティアの新井寛さんの解説も聞く。手許の豊富な資料とお話で楽しみながら勉強させていただいた。堀川北大路あたり普段は見過ごしていた白っぽい塀の際に停車。すぐになかへ進む。紫式部の墓所は広い空間に緩やかな土盛りが成され、まことにゆったりとした場所だった。隣に小野篁の墓の土盛りがあり、一瞬「?」。なぜここにあるのかは不明。「紫の宮にありし」という古記録の通り、ここは紫野の南東隅にあたるという。この後、廬山寺へ。式部が住んだ曽祖父、藤原兼輔の邸宅跡。鴨川にも近く、河原で遊んだり、種々の「祓え」を行ったりなどと式部の暮らしが偲ばれる。閑雅な庭園に紫の桔梗の揺れる様、寺裏に一部残る秀吉の御土居を拝見。式部親娘の和歌を彫った石碑の筆跡に見とれる。
次は石山寺へ。本堂での説明後、おりよく開催の紫式部展へと木々の間の登り道を行く。往時は日数を要した参詣で、式部も乳母や姉弟たちと瀬田川を眺め、落ち着いた山内で構想を練るくらいのことはしただろうと思える。お昼はしじみ御膳に舌鼓を打ち、縮緬細工にと椀中の小さい殻を同席の方々の分まで、私は頂戴した。三室戸寺では、咲き競う紫陽花、人出の多さに感服。この日、宝蔵庫では御開帳。本尊は災難除け、病気除けの観音様とて念入りにお詣り。本堂近くには宇治十帖の浮舟の古跡、源氏の庭、蓮の鉢。一人参加の私とて会話させていただける方々もあり、楽しい限り。源氏物語ミュージアムは建築も展示物も立派。スクリーンは人形によるものでしたが、宇治十帖の雰囲気、香りを感じさせる篠田正浩監督作品でした。滔々と流れる宇治川を見るといつも心豊かな思いがする。楽しい日をありがとうございました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載