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イベント

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山水画の世界・黄山と杭州・上海・蘇州7日間

募集内容

実施日
2004年5月21日(金)~27日(木)

レポート

実施日:2004年5月21日(金)~27日(木)

参加人数:24名

近代化著しい高層ビルの林立する上海。よく見ると物干し竿の出た低層アパートや、古い民家がビルの谷間にまだたくさん残っていました。数多くの文人・墨客とのかかわりを持つ西湖畔を早朝散歩すると、生活のなかにとけこんでいる太極拳に勤しむ老人たち。とても清々しい光景でした。
今回の旅のメインの一つである世界遺産の黄山は、飛来石、十八羅漢など千数百米の奇岩が林立し、スケールの大きさには圧倒されました。広大な峰々をつなぐ山道は石畳で敷きつめられ、足元はかなり安全ですが、階段のアップダウンの連続で汗だくになり、脚と心臓にかなりの重圧を与えてくれました。でも、新緑の林のなかの森林浴、峰々に彩りを添える夕日と日の出の景観は素晴らしいものでした。
蘇州は我々の世代にとって蘇州夜曲、寒山寺など、懐かしいところ。見事な「うだつ」(日本のとは型が異なる)が軒を並べ、家並が運河に影を映してとても印象的でした。
上海・杭州など大都会は道路が立派で、花壇には色とりどりの花が咲きそろってゴミが見当たらないことや、車優先の交通は驚きでした。もっとも歩行者優先だったらいたるところ渋滞が発生するかもしれません。一方、地震もなく地盤が良いだけに、現在の中国を象徴する味気ない上海の高層ビルのなかにあって、旧租界の当時の建築物が数多く残っており、やはり趣を感じました。中国の古い歴史、自然とその広大さ、人の多さと熱気を実感する旅でした。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載