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イベント

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新春 文楽鑑賞会

人間国宝 竹本住大夫師のお話と共に

募集内容

実施日
2004年1月20日(火)

レポート

実施日:2004年1月20日(火)

参加人数:113名

大阪の国立文楽劇場の近くのホテルにチェックインして身軽になり、劇場に入りました。帰りのことを気にせずにゆったりとした気分で、初めての文楽を見たかったのです。
公演前の竹本住大夫さんのお話では、大夫のまったく気取らない話しぶりと、砂袋をおなかに入れて腰などに力を入れて声を出すといった内容に引き込まれました。大夫は兵役を経験された八十歳。公演での大夫の語りにいよいよ興味が募ります。
公演は寿式三番叟から始まりました。鑑賞ガイドを十分に見ていなかったので理解できないままでしたが、人形の動きを見ていると飽きることはありませんでした。特に三番叟の舞の激しさに見とれました。
次の演目はお染久松染模様妹背門松です。今度は少しでも理解を深められるように、休憩時間に配られたガイドや床本集に目を通し、浄瑠璃を聴く楽しさに期待しました。切羽詰まった恋物語です。段が変わっての竹本住大夫さんの浄瑠璃。すすり泣く声はしばらく記憶に残る声となりそうです。そして、最後の演目は壇浦兜軍記。立派な人形と、遣い手の見事さに見とれ、三味線や胡弓を弾く人形の指先をじっと見続けることになりました。主人公の一生懸命さがよくでています。
翌日、帰りの電車の車中でガイドや床本集を読み、改めて演目に納得しました。次の機会があれば、きっとまた参加することになりそうです。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載