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西国三十三ヵ所こころの旅 第3回

募集内容

実施日
2003年11月18日(火)

レポート

実施日:2003年11月18日(火)

参加人数:40名

三回目ともなると、お名前は知らなくとも皆さん顔見知りです。まず最初は、興福寺の五重塔のそばでバスを降り、南円堂へと向かいました。真っ白い道が小春日和に光って、なぜかうきうきします。何度も奈良に来ているのに、一度も拝顔したことがない不空羂索観世音菩薩に手を合わせました。この後の自由散策タイムは、興福寺の宝物館を訪れて、初々しい女の子のような阿修羅(どこの国でも胴長短足不細工な姿なのに)を拝観しました。次に向かったのは、京都宇治の三室戸寺。源氏物語のお姫様たちのように花の季節は美しいだろうなと思われる境内を進んで、本堂の前へ向かいます。勝ち運が授かるという牛玉に触ってから、本尊の千手観音、宝物殿を拝見しました。
そのあとはバスに乗って昼食場所へ。いつもお昼ごはんは楽しみ。今日は湯豆腐です。昼食時間は十分ありましたが、次が三十三ヵ所参りの一番の難所、醍醐寺の准 堂ということで、坂道の行程を気にされて皆さん次々に出発していかれます。定刻に出たのは、私とスタッフの四人だけになっていました。登り道のふもとの女人堂には杖が置いてありますが、私が通ったときにはほとんどありませんでした。
一丁から二十丁まで数えながら、上醍醐まで山道を登ることおよそ一時間。醍醐水で一息つき、最後の階段を上がって准 堂にお参りしました。ある会員さんは「何度も途中で止めようかと思ったけど、皆さんに励まされて、おかげで来られた」と晴れやかな表情。お寺の方の法話を聞いて帰路につきました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載