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歴史街道倶楽部・阪急電鉄共同企画

能楽おもしろ講座と非公開文化財(三時知恩寺・光照院)を訪ねる

日本の伝統文化に触れる(京都)

募集内容

実施日
2002年2月16日(土)

レポート

実施日:2002年2月16日(土)

参加人数:259名

当日はお天気も良く、二月にしては風もなく、暖かい日でした。私たちの班は、まず三時知恩寺(入江御所)に行き、歴代の皇女様方が入寺するときに持参されたかわいい所蔵品や、狩野永納の花鳥図の屏風、円山応挙の漁図の襖絵をガイドさんの説明で見学。光照院(常磐御所)では、皇女様方が天皇様より賜った御文庫、御硯箱や、田能村直外筆の本堂の格天井の四君子、そして大正八年に京都御苑より一部を賜ったという旧桂宮御殿を見学しました。御殿前庭いっぱいに広がった、樹齢五百年という手入れの行き届いた大きな五葉の松が圧巻でした。
その後、俵屋吉富の京菓子資料館に行き、みごとな菓子細工に感心。そして、隣にある河村能舞台へ向かい、昼食のあといよいよ「能楽おもしろ講座」の開演です。舞台、お面、装束、内容などの解説に始まり、笛・大小のつづみ・たいこの四楽器の紹介。謡曲「高砂や~」の参加者全員での練習。演者、謡曲、四楽器それぞれの演奏と合奏などがあって、最後に「船弁慶」の一部が演じられました。豪華な打ち掛けが帯の生地で作られていること。女の人の髪はふつう馬のしっぽが素材になっていること。舞台の床の下には踏み鳴らしたときに、いい音が出るように大きな壺を数個埋め込んであることなど。多くのめずらしい話を聞くことができました。
「お能」を見るのは初めてだったのですが、この講座はとても解りやすく、自然に古典芸能の世界に入っていくことができました。参加された多数の会員さんが、質問タイムが足りないぐらい熱心に質問されていたことにも、興味をかきたてられた気持ちを共有できるようで、うれしく感じました。また機会があれば、能を観てみたいと思います。