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イベント

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晩秋の琵琶湖一周・湖国の歴史を訪ねる

募集内容

実施日
2001年11月16日(金)~17日(土)

レポート

実施日:2001年11月16日(金)~17日(土)

参加人数:45名

倶楽部事務局と会員フォーラム世話人による初めての合同企画です。「湯けむりの仲間」「のんびりゆっくりお寺めぐり」「街道をゆく」各フォーラムの温泉とお寺と司馬遼の街道をコースに織り込んだ二日間。満足していただけるかと気配りに終始しましたが、時期もよし、紅葉に彩られた奥琵琶湖、湖周道路のロケーション、ユーモアたっぷりのバスガイドさんに助けられて、胸をなでおろしました。
一日目は、琵琶湖を一周する前にまず琵琶湖を知ろうと、琵琶湖博物館へ。琵琶湖と人間のかかわりを主任学芸員の牧野久実さんにうかがったあと、復元された絢爛豪華な天主がある信長の館へと向かいました。安土城があった安土山へは、大手道から急な石段をあえぎあえぎしての登頂。城祉だけの幻の城ですが、四百二十年前の異能の男の破天荒な夢がよみがえります。足の疲れは、お市の方も湯治に通ったと伝えられる浅井町・須賀谷温泉で癒して、事務局手配の交流会で和気あいあい。秀吉、家康、長政に、お市、淀君などなど戦国武将と美女の部屋にて怨霊の声(?)を枕に一夜を過ごしました。
二日目は湖北の観音めぐりと賤ヶ岳古戦場。国宝十一面観音の渡岸寺、己高閣、世代閣、石道寺のそれぞれ趣のある観音様は、信仰の厚い地元の人の手でお守りされています。よくぞ今日までご無事でと合掌。リフトで登った賤ヶ岳では奥琵琶湖と余呉湖を眼下に過ぎゆく秋を満喫。つわものどもの夢のあとは時空を超えて戦場の雄叫びが聞こえそうです。
湖北の風景を眺めつつ奥琵琶湖から湖西道へと走り、白髭神社で小休憩。帰着は午後五時。参加の皆様のご協力で、つつがなく帰途に着けましたことをお礼申し上げます。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載