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イベント

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韓国伝統文化の旅・4日間

募集内容

実施日
2000年10月17日(火)~20日(金)

行程

大阪ーーー韓国・ソウル===昌徳宮===宗廟===ソウル泊、水原華城===扶余===儒城温泉泊、セマウル号で慶州===仏国寺===石窟庵===慶州泊、慶州===釜山ーーー大阪

レポート

実施日:2000年10月17日(火)~20日(金)

参加人数:37名

10月17日から3泊4日の行程で歴史街道倶楽部の会員、事務局合わせて37名が、「韓国伝統文化の旅」に参加しました。
関空を10時に出発し、お昼前ソウルに到着しました。空港で現地旅行社のガイドさんが待ち受けるバスに乗り、4日間世界文化遺産をめぐることになります。昼食後、朝鮮王朝の離宮として建てられた昌徳宮を見学しました。三百年間正宮として使われたそうです。五大王宮の中でも保存状態が良く、大造殿など華やかな宮廷生活がしのばれ、オンドルの煙突にも動物や植物の彫刻が施され、当時の雰囲気を今もそのままに漂わせています。途中、韓国観光公社に立ち寄りました。歓迎の挨拶があり、韓国の魅力を映像で紹介されました。
2日目宗廟を見学したあと、ソウルから南に1時間走り、水原華城に着きました。華城は二百年前に築城された城郭で、外観の美しさと科学的な設計に特徴があります。午後、歴史学者の李夕湖先生に扶余博物館と白馬江下りを案内していただきました。出土した百済金剛大香炉や、法隆寺などで発見された丸瓦の祖型といわれる蓮華文瓦など、当時の文化の高さを知ることができました。定林寺址の五層の石塔は千数百年間完全な形で保存されています。この風景はどこか奈良の明日香に似た静かなたたずまいでした。白馬江下りは百済滅亡の悲しい歴史を秘めた落花岩や皐蘭寺など、川面に夕日が美しく印象的でした。
3日目は韓国の超特急セマウル号に乗り、大田から慶州へ移動しました。仏教美術史上最高の傑作といわれる石窟庵の釈迦如来坐像は、光を放ち荘厳な感じがしました。仏国寺の石橋や石塔など石造技術の精巧さは、千五百年近くたっても、なお美しさが際立ちます。
韓国ではちょうど秋の修学旅行シーズンで、生徒たちが日本語で「こんにちは」と声を掛けてくれ、旅中、温かい雰囲気が感じられました。会員の皆さんとも韓国鍋を囲んで食事や団らんができ、思い出多い旅となりました。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載