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　越前朝倉氏は越前支配の本拠地として一乗谷のまちをつくり、栄華を極めました。その繁栄の中、天正元年(1573)に織田信長との戦いに敗れ、まちと共に滅亡します。その後、越前の中心地は北庄(きたのしょう、現在の福井市中心部)へ移りますが、由緒を一乗谷に持つ寺院などを現在の市街地でもみることができます。
　また、明智光秀は、経歴の初期に朝倉義景のもとにいたと考えられていることや、信長軍の一員として度々越前に侵攻するなど、越前にゆかりのある人でもあります。
　今回は、一乗谷朝倉氏遺跡を始めとした、福井市内に残るこれらの痕跡について紹介します。
　このセミナーを受講されて、激動の戦国時代における越前の歴史の痕跡を巡りに、現地を訪れてみては如何でしょうか。

【講　　師】白嶋祐司(福井市おもてなし観光推進課　主幹)
　　　　　　１９７４年、福井県生まれ。
　　　　　　１９９８年、福井市役所(学芸員)。２０２３年から現職。
　　　　　　福井市内の遺跡発掘調査や文化財の保護業務などに携わる。
　　　　　　主な著書　明智光秀と越前」(福井市立郷土歴史博物館特別展図録)、
　　　　　　　　　　　「いまに残る一乗谷の記憶」(福井市立郷土歴史博物館特別展図録)　など