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　老若男女を問わず、菓子は私たちを笑顔にするものです。茶の湯を愛したことでも知られる豊臣秀吉は、大坂に喫茶の文化を根付かせました。茶道の発展とともに、菓子の製作技法や種類は多様化します。江戸時代になると、さまざまな菓子が食され、食の芸術品ともいえる上茶菓子も次々と生まれました。大阪は、和菓子のふるさとのひとつともいえる地です。
　本セミナーでは、菓子の歴史・文化や大阪における展開をご説明いたします。また、菓子のもつ美しさを見つめ、あらゆる世代に愛され続ける和菓子の魅力を見つめます。
　本セミナー後、それらの菓子に関する知識を携え、特別企画展「和菓子、いとおかし ―大阪と菓子のこれまでと今―」をご覧いただいてはいかがでしょうか。

【講師】
　俵　和馬　（大阪歴史博物館　学芸員）
　　　　　　　1991年　兵庫県生まれ。
　　　　　　　2019年　現職（民俗学）
　　　　　　　主な著書「和歌山県紀美野町における動物の民俗」『民俗文化』(29)
　　　　　　　　　　　「嘉永四年の紀年銘を有する京屋唐箕について」『大阪歴史博物館研究紀要』(20)など