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イベント

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落語鑑賞と大阪くらしの今昔館で江戸時代へタイムスリップ

募集内容

実施日
2007年8月24日(金)

行程

天満天神繁昌亭:落語解説とお囃子紹介・落語二席(桂文鹿、林家小染)・・・天神橋筋商店街・各自昼食・・・大阪くらしの今昔館:天満天神繁昌亭恩田支配人による上方落語の楽しみ方のお話・大阪くらしの今昔館谷館長の解説「江戸時代の町家暮らし」・館内見学

レポート

実施日:2007年8月24日(金)

参加人数:184名

天満天神繁昌亭と大阪くらしの今昔館はともに日本一長い商店街である天神橋筋の一角にある。天神橋筋は大阪(高麗橋)から京都の奥座敷、亀岡ヘ通じる旧道、亀岡街道の一部とほぼ一致する。天満天神繁昌亭は昨年九月に、上方落語の定席として開館した。昼夕二回の公演は毎回ほぼ満席の盛況という。繁昌亭では、平素は裏方の三味線・太鼓が表に出ての解説入り実演の後、落語二席を楽しむ。昼食は自由。落語のくだりに狐にだまされる旅の二人連れの話があったので、きつねうどんを食べることとした。次の漢詩ができあがる。
 狐饂飩称賛(きつねうどんしょうさん)
 諸氏知らずや汁麺のうまきを
 湯気を払って食すれば腹心やすらぐ
 なにわの名物 多数有れども
 味わうべし佳人 此の旨甘
午後はくらしの今昔館に入館する。繁昌亭の恩田支配人のお話を興味深く聞き、谷館長の解説を聞いたのち、館内見学。九階には江戸時代の町並みが、移設した実物の建物などで再現され、照明を操作しての朝昼タ、晴雨などの演出もあり、ぶらつきながら江戸時代にタイムスリップする。八階には、大阪の名所六景の模型が展示され、八千草薫さんによるナレーションのテープが流れる。その一つ、通天閣界隈の模型が目に着く。
 通天閣下作(つうてんかくかのさく)
 狭路 軒を連ねて 店灯を守る
 古来質素 庶民の町
 四時 睥睨す 通天閣
 王将 仰ぎ看て 感銘を留む
見学を終わって気づけばなんと五時半であった。腹が減ったので、JR天満駅横のお好み焼き店に入る。
 お好焼
 鉄板を熱して調すれば 香気ゆるやかなり
 寸時 看取すれば 欲心弾む
 菜茹(=野菜など) 麦粉に魚肉を加うれば
 栄養満豊 粗野の餐(=ごちそう)
今日は、最高の一日となった。一杯飲んでいい気分のまま、タコ焼を土産に鼻歌まじりに帰宅する。

歴史街道倶楽部会員誌「歴史の旅人」より転載